興味あり
アメリカのシンシナティ・ファイナンシャルは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!
こんな疑問にお答えする為、本記事ではシンシナティ・ファイナンシャル(CINF)について銘柄分析を行いました
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)はアメリカに拠点を持つ、損害保険、生命保険事業を展開する持株会社です。
配当金による株主還元に積極的で、連続増配年数は64年という驚異的な数値を記録し、米国連続増配銘柄の上位に位置しています。
私は2019年から米国株投資を実践しています。
愛する米国連続増配株に関する情報をブログでまとめています。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
結論:[連続増配64年]シンシナティ・ファイナンシャル:CINFの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)は米国オハイオ州に本社を置く、損害保険、生命保険事業を展開する持株会社です。
配当金による株主還元に積極的で、連続増配年数は64年という驚異的な数値を記録し、米国連続増配銘柄の上位に位置しています。
また、業績は年度毎のばらつきは大きく、’22年度は最終赤字になっている点は注意が必要です。
今後も米国の損害保険市場の拡大に伴い、緩やかながらも継続した成長が期待されるが、競合企業との競争に勝てるかがポイントになります。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
シンシナティ・ファイナンシャル:CINFの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
CINFの配当利回りの推移
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています
- 約2.0%~5.0%程度の水準で推移
- 特別配当が出た年(’15年、’17年)は利回りがやや上昇
CINFの配当額の推移
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。
※’15、’17年の特別配当を含む
- 緩やかながら全体的に増加傾向
CINFの増配率の推移
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。
※特別配当は除く
- 近年は約+4%~9%の水準で推移
- やや右肩上がりの傾向
CINFの配当性向の推移
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の2011年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算
- ’11年は200%越え
- ’12年以降は約40%~70%程度の水準で推移
増配率が伸びていってるのがいいね!!
株価はどうかな?
では株価関係の情報についてご紹介します
シンシナティ・ファイナンシャル:CINFの株価情報
ここでは
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 連続増配ETFとのトータルリターンの比較
についてご紹介します。
CINFの株価
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショック前の最高値は更新しているが、’22年途中から株価は停滞
CINFとS&P500とのトータルリターンの比較
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2023年4月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。
- 長期におけるトータルリターンで市場平均のS&P500を上回る
CINFと高配当ETFとのトータルリターンの比較
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年からの比較です。
- 高配当ETFのVYM、SPYDに対しトータルリターンで上回る
CINFと連続増配ETFとのトータルリターンの比較
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。
VIGが設定された’06年以降からの比較です。
- 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンでやや上回る
S&P500、高配当ETF、連続増配ETFよりもトータルリターンは高いんだね!!
どんな会社なの?
では銘柄に関する情報についてご紹介します
シンシナティ・ファイナンシャル:CINFの銘柄分析
ここでは
- 基本的な情報
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
CINFの基本情報
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | CINF(シンシナティ・ファイナンシャル) |
本社所在地 | 米国オハイオ州フェアフィールド |
設立日 | 1968年 |
従業員数 | 約5,000人 |
セクター | 金融 |
配当時期(支払い月) | 年4回(1/4/7/10月) |
株価 | 103.57 ドル※ |
配当利回り | 2.89 %※ |
連続増配年数 | 64年 |
主要採用指数 | S&P500 |
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)はアメリカに拠点を持つ、損害保険、生命保険事業を展開する持株会社です。
連続増配年数は64年で、米国連続増配銘柄の上位に位置しています。
CINFの主な事業内容
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の主力商品は以下の通りです。
シンシナティ・ファイナンシャルは損害保険、生命保険事業を展開する持株会社です。
企業向け、個人向けの両方でそれぞれ複数の保険商品を取り扱っています。
企業向けでは、賠償責任保障や労災補償、休業保険等、会社運営、従業員への補償等に対する保険全般を取り扱っています。
個人向けでは住宅、自動車、生命保険等に加え、年金商品等も取り扱っています。
以上のように、企業、個人両方に対して幅広い保険関係の商品を取り扱っています。
CINFの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)の業績の推移は以下の通りです。
- 年度毎のばらつき大
- ’22年度は最終赤字
CINFのEPS(1株当たり利益)
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用
- 横ばい~やや増加傾向
興味あり
’22年は赤字だったんだね。。
今後はどうなるのかな?
では今後の見通しについて紹介します
シンシナティ・ファイナンシャル:CINFの今後の見通し
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)は主に以下の理由から、今後も緩やかながらも成長が期待できると考えられます。
- 米国の損害保険市場は今後も拡大が予想される
米国の損害保険市場は、下記のグラフの通り、2025年にかけて年率約+6%程度での成長が予想されています。
その市場の拡大に伴い、シンシナティ・ファイナンシャルも継続した成長が期待されます。
ただし、損害保険市場はバークシャー・ハサウェイ等の競合も強い為、それら競合との市場争いに勝てるかがポイントになります。
米国の損害保険市場の将来予測
まとめ
本記事では、
- シンシナティ・ファイナンシャルの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- シンシナティ・ファイナンシャルの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- シンシナティ・ファイナンシャルの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- シンシナティ・ファイナンシャルの今後の見通し
について解説しました。
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF)は米国オハイオ州に本社を置く、損害保険、生命保険事業を展開する持株会社です。
配当金による株主還元に積極的で、連続増配年数は64年という驚異的な数値を記録し、米国連続増配銘柄の上位に位置しています。
また、業績は年度毎のばらつきは大きく、’22年度は最終赤字になっている点は注意が必要です。
今後も米国の損害保険市場の拡大に伴い、緩やかながらも継続した成長が期待されるが、競合企業との競争に勝てるかがポイントになります。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
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