
興味あり
米国のスリーエム(MMM)は配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではスリーエム(MMM)について銘柄分析を行いました
スリーエム(MMM)はアメリカに拠点を持つ、資本財セクターを代表する大型銘柄です。
連続増配は64年で、非常に長期に渡る実績を持っています。
- スリーエムの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- スリーエムってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- スリーエムの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ資本財セクターの「キャタピラー」も紹介しています。
結論:[連続増配64年]スリーエム:MMMの配当,株価,今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<スリーエムの配当金情報>
- 利回りは約2%~3.5%の水準で右肩下がりで推移
- 増配率はばらつきが大きいが、平均して約10%の高い水準
- 配当性向はやや増加傾向だが、約60%前後の水準を確保
<スリーエムってどんな会社?>
- ポストイット~ヘルスケア製品まで非常に幅広い分野の製品を展開する企業
- 直近の株価は停滞傾向
- トータルリターンは長期のS&P500とほぼ同等、直近の高配当ETFを下回る
<スリーエムの今後の見通し>
- 今後も多角的な事業展開、先進国の高齢化によるヘルスケア市場の需要増加により、緩やかながら成長が期待される
スリーエムは米国ミネソタ州に本社を置く消費者向け製品を幅広く展開する多角経営企業です。
64年もの超長期にわたり続けている連続増配が魅力です。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
スリーエム:MMMの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
MMMの配当利回りの推移
スリーエム(MMM)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 配当利回りは約2%~3.5%の間で推移
MMMの配当額の推移
スリーエム(MMM)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。

- 上がり方に波はあるが、全体的に右肩上がりで順調に増加傾向
MMMの増配率の推移
スリーエム(MMM)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。

- 年毎の変動は大きいが、上記平均約10%の高い水準を確保
- 近年は減少傾向
MMMの配当性向の推移
スリーエム(MMM)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算

- やや増加傾向だが、約60%前後の水準を確保

興味あり
増配率はばらつきが大きいね
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
スリーエム:MMMってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
MMMの基本情報
スリーエム(MMM)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | MMM(スリーエム) |
本社所在地 | 米国ミネソタ州セントポール |
設立日 | 1902年 |
従業員数 | 約9.5万人 |
セクター | 資本財 |
配当時期(支払い月) | 年4回(3/6/9/12月) |
株価 | 145.92 ドル※ |
配当利回り | 3.99 %※ |
連続増配年数 | 64年 |
採用指数 | NYダウ、S&P500 |
スリーエムは資本財セクターの大型銘柄です。
連続増配年数は64年にわたります。
MMMの株価
スリーエム(MMM)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- 直近の株価は下落傾向
MMMとS&P500とのトータルリターンの比較
スリーエム(MMM)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2022年5月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- 長期において市場平均のS&P500とトータルリターンはほぼ同等
- 2018年頃まではS&P500を大幅に上回るが、直近が停滞傾向
MMMと高配当ETFとのトータルリターンの比較
スリーエム(MMM)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。

- 直近では高配当ETFのVYM、SPYDに対しトータルリターンで大幅に下回る

長期ではS&P500と同じくらいだけど、最近はあまり調子が良くないんだね。。。
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
MMMの主な事業内容
スリーエム(MMM)の主力商品は以下の通りです。
- セーフティ&産業セグメント
個人用保護具、工業用接着剤・テープ等
- 輸送&エレクトロニクスセグメント
自動車関連、電子機器用材料、先端材料分野等
- ヘルスケアセグメント
医療現場向け製品、オーラルケア等
- コンシューマーセグメント
ポストイット、スコッチテープ等
上記の通り、スリーエムは非常に幅広い分野の製品を展開しています。
みなさんが直接触れる馴染みがある商品としてはポストイットやスコッチ等が挙げられると思いますが、ヘルスケア~自動車関連等多岐に渡ります。

MMMの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
スリーエム(MMM)の業績の推移は以下の通りです。

- 売上高やや右肩上がりで推移
- 営業利益率は20%前後で安定して推移し、高収益
MMMのEPS(1株当たり利益)
スリーエム(MMM)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用

- 全体的に右肩上がりで順調に推移

MMMに
興味あり
利益率も高いし、業績も安定しているね!!
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
スリーエム:MMMの今後の見通し
スリーエムは主に以下の理由から、今後も緩やかながらも成長が期待できると考えられます。
- 様々な需要、リスクに対応できる多角的な事業展開、製品群
- 先進国の高齢化によるヘルスケア市場の需要増加
前述の通り、スリーエムは非常に幅広い事業、製品を展開しています。
実際にコロナショックの際は他の銘柄と同様に株価は暴落しましたが、その後マスク需要拡大によりヘルスケアセグメントの売り上げが増加し、株価も回復しています。
このように多角的に製品を展開していることにより、緩やかながらも安定した成長が今後も期待できると考えられます。
また高齢化が進む社会で、ヘルスケア市場の需要は増加していきます。
ただしスリーエムは中国との取引も多いため、中国の景気動向、政策には注意が必要です。
まとめ

本記事では、
- スリーエムの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- スリーエムってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- スリーエムの今後の見通し
について解説しました。
<スリーエムの配当金情報>
- 利回りは約2%~3.5%の水準で右肩下がりで推移
- 増配率はばらつきが大きいが、平均して約10%の高い水準
- 配当性向はやや増加傾向だが、約60%前後の水準を確保
<スリーエムってどんな会社?>
- ポストイット~ヘルスケア製品まで非常に幅広い分野の製品を展開する企業
- 直近の株価は停滞傾向
- トータルリターンは長期のS&P500とほぼ同等、直近の高配当ETFを下回る
<スリーエムの今後の見通し>
- 今後も多角的な事業展開、先進国の高齢化によるヘルスケア市場の需要増加により、緩やかながら成長が期待される
一般の方にはポストイットで馴染み深い企業ですね。
今後も多角的な事業展開と先進国の高齢化によるヘルスケア市場の需要増加を追い風に、連続増配年数を積み上げてくれることが期待されます。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ資本財セクターの「キャタピラー」も紹介しています。
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