
興味あり
VYMは分配金をどれくらいもらえるの?
株価は?構成銘柄は?詳しく知りたい!

本記事ではこんな疑問にお答えする為、VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)について紹介します
’20年のコロナショックでも増配を維持し、SPYD、HDVに対しいち早く株価を回復するなど、安定感の高さがVYMの特徴です。
配当(分配)金もどれくらいもらえるのか、魅力になる増配率もこれまでどうだったのか気になるところだと思います。
この記事では分配金を中心に、VYMの特徴やどんな方におすすめ出来るかについてもご紹介します。
- VYMの分配金情報(利回り、増配率)
- VYMってどんなETF?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較)、構成銘柄、構成セクター)
- VYMはこんな方におすすめ
同じ高配当ETFである「SPYD」と「HDV」についても詳しくまとめていますので、合わせてご確認下さい👇
➣【高配当と安定感の両立が魅力】HDVとは(2023年最新情報まとめ)
またVYM、SPYD、HDVの3種類を比較、分析もしています👇
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
結論:【安定感が魅力】VYMとは(2023年最新情報まとめ)
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<VYMの分配金情報>
- 利回り:約2.5%~3.5%の間で安定して推移
- 増配率:年度毎で変動が大きいが、2012年以降のデータでは年間の減配は無し
<VYMってどんなETF?>
- 約440銘柄に広く分散され、’06年からの長い歴史があるETF
- 株価:コロナショック前の株価を超えるが、2022年頃からは横ばい傾向
- トータルリターン:コロナショックの下落率はS&P500とほぼ同等だが、その後の回復で差をつけられる。しかしハイテク銘柄の下降局面では粘り強い値動きを見せる。
<VYMはこんな方におすすめ>
- 手間をかけず安心して、目先の高配当よりも長期で安定した配当を受け取りたい方
VYMは、米国籍の高配当株ETF(上場投資信託)です。
約440銘柄に広く分散され、コロナショックの’20年も含め増配を継続する安定感が魅力です。
株価もコロナショックの回復ではS&P500に差をつけられましたが、’22年の下落局面では安定感を見せています。
個別株とは異なり、手間をかけず安心して、目先の高配当よりも長期で安定した配当を受け取りたい投資家にとって、非常に魅力的な投資対象の候補になります。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
VYMの分配金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 分配利回りの推移
- 分配額の推移
- 年増配率の推移
についてご紹介します。
VYMの分配利回りの推移
VYMの2011年以降における年間分配利回りの推移です。
※年間分配利回り = 年間分配金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 約2.5%~3.5%の間で安定して推移
VYMの分配額の推移
VYMの2011年以降における分配額の数値及び推移です。

- 全体的に右肩上がりで順調に増加傾向
VYMの増配率の推移
VYMの2012年以降における年間増配率の数値及び推移です。

- 上記データの中では年間の減配は無し
- 年度毎で変動は大きい

興味あり
利回りは高くはないけど安定してるし、しっかり増配してるね!
どんなETFなの?

ではETF情報、株価等についてご紹介します
VYMってどんなETF?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 構成銘柄
- 構成セクター
についてご紹介します。
VYMの基本情報
VYMの基本的な情報は下記です。
※バンガード社のH.P.より情報を引用
ティッカー(正式名称) | VYM(バンガード・米国高配当株式ETF) |
運用会社 | Vanguard社 |
ベンチマーク | FTSE ハイディビデンド・イールド指数 |
構成銘柄数 | 462銘柄 |
ファンド純資産 | 506.2億ドル※1 |
配当時期 | 年4回(3/6/9/12月) |
株価 | 108.21ドル※1 |
配当(分配金)利回り | 3.08%※1 |
経費率 | 0.06% |
設定日 | 2006年11月10日 |
上記の基本情報から以下のようなポイントがわかります。
- 400銘柄以上に広く分散されている
- 経費率が非常に安い
- 設定日は古く、歴史が長い(暴落を複数回経験済み)
VYMの株価
VYMの週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショック前の株価を超えるが、2022年頃からは横ばい傾向
VYMとS&P500とのトータルリターンの比較
VYMと、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
VYM設定後の2007年から2023年7月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- コロナショックの下落前にSPYにやや差をつけられる(ショックの下落率はほぼ同等)
- コロナショックからの回復で差が付き、SPYとの差がやや広がる
- ’22年の下落率はVYMの方が少なく、差は縮まる
- ’23年のハイテク銘柄上昇局面ではSPYに差をつけられる
VYM 構成銘柄(組み入れ上位10銘柄)
VYMを構成する462銘柄の内、上位10銘柄を示します。(2023.6.30時点)
銘柄(ティッカー) | 組み入れ割合 | 配当利回り※ |
---|---|---|
エクソンモービル(XOM) | 3.24 % | 3.39 % |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) | 3.20 % | 2.74 % |
JPモルガンチェース(JPM) | 3.16 % | 2.55 % |
プロクター・アンド・ギャンブル(PG) | 2.65 % | 2.39 % |
ブロードコム(AVGO) | 2.63 % | 2.05 % |
ホーム・デポ(HD) | 2.34 % | 2.53 % |
メルク・アンド・カンパニー(MRK) | 2.18 % | 2.75 % |
シェブロン(CVX) | 2.02 % | 3.77 % |
ペプシコ(PEP) | 1.90 % | 2.70 % |
アッヴィ(ABBV) | 1.77 % | 3.93 % |
- 均等割ではなく、組み入れ割合は強弱がある
- しかし一銘柄毎の組み入れ割合は少ない(分散が効いている)
- 配当(分配)利回りがあまり高くない銘柄も組み入れている(分配利回りだけで銘柄を選択していない)
VYM セクター比率
VYMを構成する462銘柄の、セクター比率を示します。(2022.6.30時点)
セクター名称 | 組み入れ割合 |
---|---|
金融 | 19.3 % |
生活必需品 | 13.3 % |
ヘルスケア | 12.8 % |
資本財 | 12.3 % |
エネルギー | 10.2 % |
一般消費財 | 9.4 % |
公益事業 | 7.7 % |
情報技術 | 7.6 % |
通信サービス | 5.0 % |
素材 | 2.4 % |
不動産 | 0.0 % |
- 幅広いセクターに分散されている
- 不動産は組み入れ無し(REITを除外)

興味あり
安心して持っていられそうなETFね。
どんな人に向いているのかな?

ではおすすめ出来る方の傾向をご紹介します
VYMはこんな方におすすめ

これまで紹介した情報から、VYMがおすすめ出来るのはこんな方だと考えられます。
- キャピタルゲイン(株価の値上がり益)よりもインカムゲイン(配当収入)を重視
- 個別株を分析、管理するのは面倒
- 暴落時にも安心して持ち続けたい
- 目先の高配当よりも、長期で安定した高い配当を受け取りたい
一つずつ紹介します。
キャピタルゲイン(株価の値上がり益)よりもインカムゲイン(配当収入)を重視する人
世の中には様々な株式投資手法がありますが、投資手法はあくまでも手段。
投資家の方それぞれで投資する目的は様々かと思いますが、その目的と手法が合っていればいいと思います。
あなたの投資目的に対して、配当金投資が合っている、配当金投資がしたいという方は、VYMが選択肢の一つになり得ます。
配当金投資のメリット・デメリットについては以下の記事で紹介しています。
個別株を分析、管理するのは面倒だと感じる人

興味あり
配当金投資がしたい!
となっても、配当金を得る手段は様々あります。
色んな個別株を探して、銘柄分析/管理を楽しめる方もいれば、それを面倒だと感じる方もいます。
ETFは個別株に比べると、やることは少ないです。
相場に応じて勝手に銘柄の組み替えもしてくれるので、個別銘柄の分析や決算のチェック等も不要だからです。
それを楽で便利だと考える方は、VYMが選択肢の一つになり得ます。
暴落時にも安心して持ち続けたい

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ETFで配当金投資がしたい!!
となったら、やはり重要なのは株価の変動。
VYMはSPYDと比べるとコロナショック時の下落率は小さく、S&P500とほとんど差はありませんでした。
さらに、その後の上昇局面でもHDVよりも早期に回復しています。
ハイテク銘柄も含め、広く分散投資されていることが影響しているかと考えられます。
このように、ETFで配当金が欲しいけど、暴落時にも安心して持ち続けたい方に、VYMはおすすめ出来ると考えられます。

HDV、VYM、SPYDについては以下の記事で詳細比較をしていますので、良ければ参考にしてみて下さい
目先の高配当よりも、長期で安定した高い配当を受け取りたい

興味あり
私の投資目的に合ってる!!VYMを買おうかな~

ちょっと待ってください!!最後にもう一つ確認するべきことがあります
ここまでご覧頂いて、「VYMを買ってみようかな~」と思った方は、まだ重要なポイントの確認が必要です。
それは「VYMは目先の分配金利回りがSPYD、HDVと比べると劣る」ということです。
株価、分配金の変動により日々変わりますが、分配金利回りは大体
- HDV:3%台後半程度
- SPYD:4%台
- VYM:3%前後
程度が相場で、VYMはやや少なくなります。
ただし、VYMの増配率はHDV、SPYDと比べると高く、安定している為、目先の高配当よりも長期で安定した高い配当を受け取りたい人に、VYMをおすすめできると考えられます。
VYM、HDV、SPYDの比較は、それぞれの記事と比較記事をご覧ください。
まとめ

本記事では、
- VYMの分配金情報(利回り、増配率)
- VYMってどんなETF?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較)、構成銘柄、構成セクター)
- VYMはこんな方におすすめ
について解説しました。
<VYMの分配金情報>
- 利回り:約2.5%~3.5%の間で安定して推移
- 増配率:年度毎で変動が大きいが、2012年以降のデータでは年間の減配は無し
<VYMってどんなETF?>
- 約440銘柄に広く分散され、’06年からの長い歴史があるETF
- 株価:コロナショック前の株価を超えるが、2022年頃からは横ばい傾向
- トータルリターン:コロナショックの下落率はS&P500とほぼ同等だが、その後の回復で差をつけられる。しかしハイテク銘柄の下降局面では粘り強い値動きを見せる。
<VYMはこんな方におすすめ>
- 手間をかけず安心して、目先の高配当よりも長期で安定した配当を受け取りたい方
VYMは、米国籍の高配当株ETF(上場投資信託)です。
約440銘柄に広く分散され、コロナショックの’20年も含め増配を継続する安定感が魅力です。
株価もコロナショックの回復ではS&P500に差をつけられましたが、’22年の下落局面では安定感を見せています。
個別株とは異なり、手間をかけず安心して、目先の高配当よりも長期で安定した配当を受け取りたい投資家にとって、非常に魅力的な投資対象の候補になります。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧頂きありがとうございました!
同じ高配当ETFである「SPYD」と「HDV」についても詳しくまとめていますので、合わせてご確認下さい👇
➣【高配当と安定感の両立が魅力】HDVとは【2023年最新情報まとめ】
またVYM、SPYD、HDVの3種類を比較、分析もしています👇
さらに深く、様々な米国株の銘柄分析、情報収集、銘柄の管理をするなら、米国株アプリの活用が効果的です。
また、配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめていますので良ければ参考にしてみてください。
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