
興味あり
米国のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではプロクター・アンド・ギャンブル(PG)について銘柄分析を行いました
プロクター・アンド・ギャンブルは米国に拠点を持つ世界最大級の生活必需品メーカーです。
日本でも「P&G」の略称でみなさんはご存じかと思います。
この会社は株主還元にも積極的で、連続増配は66年というとんでもない配当実績を持っています。
- プロクター・アンド・ギャンブルの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- プロクター・アンド・ギャンブルってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- プロクター・アンド・ギャンブルの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ生活必需品セクターの「コカ・コーラ」、「フィリップ モリス インターナショナル」、「アルトリア・グループ」、「ウォルマート」も紹介しています。
結論:【連続増配66年】プロクター・アンド・ギャンブル:PGの配当,株価,今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<プロクター・アンド・ギャンブルの配当金情報>
- 利回りは約2.0%~3.5%の水準で安定
- 増配率はコロナ渦の’20年でも約5.5%を確保
<プロクター・アンド・ギャンブルってどんな会社?>
- 身近な生活必需品を扱う世界最大級のメーカー
- 株価はコロナショックからもすぐ回復し、現在最高値を更新中
- トータルリターンは長期のS&P500、直近の高配当ETFの両方を上回る
<プロクター・アンド・ギャンブルの今後の見通し>
- 今後も世界の人口増加に伴い緩やかに成長
- 逆に急激な成長は期待できない
プロクター・アンド・ギャンブルは米国オハイオ州に本社を置く生活費実需品メーカーです。
トータルリターンではS&P500、高配当ETFを上回る実績を残しています。
また、生活必需品という安定した認知度の高い商品群により、緩やかながら安定した成長が期待できます。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
プロクター・アンド・ギャンブル:PGの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
についてご紹介します。
PGの配当利回りの推移
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 約2.0%~3.5%の水準で安定して推移
- ’19、’20年で若干減少傾向に見えるが、増配率はしっかり安定している(後述)ので、株価上昇が主要因
PGの配当額の推移
プロクター・アンド・ギャンブル(PG )の2010年以降における配当額の数値及び推移です。

- 全体的にきれいな右肩上がりで順調に増加傾向
PGの増配率の推移
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の2011年以降における年間配当増配率の数値及び推移です。

- ’16年前後で増配率が減少したが、’20年にかけて再び増加傾向
- ’20年のコロナ渦でも安定感は変わらず増配を確保

興味あり
コロナショックでもこれだけ増配出来るのはすごいね!
配当も安定してる!!
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
プロクター・アンド・ギャンブル:PGってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
PGの基本情報
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | PG(プロクター・アンド・ギャンブル) |
本社所在地 | 米国オハイオ州シンシナティ市 |
設立日 | 1837年 |
従業員数 | 約9万9千人 |
セクター | 生活必需品 |
配当時期(支払い月) | 年4回(2/5/8/11月) |
株価 | 153.91 ドル※ |
配当利回り | 2.43 %※ |
連続増配年数 | 66年 |
採用指数 | NYダウ、S&P500 |
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)は米国に本社を置く、世界最大級の生活必需品メーカーです。
従業員数は9万人を超え、世界各国に拠点を持っています。
また、NYダウ30銘柄にも採用されており、米国を代表する銘柄の一つです。
また連続増配年数は66年と、半世紀以上にわたり増配を続けている優良企業です。
PGの株価
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショックの下落からすぐに回復し、最高値を更新中
PGとS&P500とのトータルリターンの比較
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2021年11月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- 2001年~2021年11月時点において、市場平均のS&P500に連動したSPYを上回るトータルリターンを残す
PGと高配当ETFとのトータルリターンの比較
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。

- 過去6年間において、高配当ETFのVYM、SPYDを上回るトータルリターンを残す

長期のS&P500、最近の高配当ETFのどっちよりもいい成績なんだね!
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
PGの主な事業内容
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の主力商品は以下の通りです。
- ホームケア製品
アリエール、レノア、ボールド、ジョイ等
- ヘアケア製品
ヴィダルサスーン、h&s、パンテーン等
- 紙製品
パンパース、ウィスパー等
世界最大級の生活必需品メーカーであるプロクター・アンド・ギャンブルの商品は、大きく「ホームケア製品」、「ヘアケア製品」、「紙製品」に分かれています。
上記は日本で販売されている商品名ですが、みなさん聞いたことがあるものばかりではないでしょうか。
徹底した広告戦略のおかげもあり、日本においても生活に馴染んだ圧倒的な知名度を持っています。
PGの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)の業績の推移は以下の通りです。

- 売上高は基本的に右肩上がりで推移
- 営業利益は’19年のみ落ち込み大だが、それ以外は130~150億ドルを稼ぐ優良企業
- 営業利益率も’19年のみ落ち込みがあるが、それ以外は20%程度で安定して推移
’19年の落ち込みはシェービング事業の「ジレット」が約80億ドルの評価損を計上し、会計調整を行ったことです。

有名な商品ばかりで生活に馴染んでいるね。
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
プロクター・アンド・ギャンブル:PGの今後の見通し
プロクター・アンド・ギャンブルは主に以下の理由から、今後も緩やかながらも成長が期待できると考えられます。
- 生活必需品は景気動向に左右されにくく、人口増加に伴い一定の需要が続く
- 世界の人口は今後も増加を続ける
不景気になったからと言って、日々の生活用品を買わなくなる人はいませんよね?
つまり世界で人口が増える分だけ、世界各国に展開しているプロクター・アンド・ギャンブルの売り上げは増加していくことが予測されます。
ただし逆に急激な売り上げ増加も見込めない為、短期での上昇を期待する銘柄ではありません。

まとめ

本記事では、
- プロクター・アンド・ギャンブルの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- プロクター・アンド・ギャンブルってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- プロクター・アンド・ギャンブルの今後の見通し
について解説しました。
<プロクター・アンド・ギャンブルの配当金情報>
- 利回りは約2.0%~3.5%の水準で安定
- 増配率はコロナ渦の’20年でも約5.5%を確保
<プロクター・アンド・ギャンブルってどんな会社?>
- 身近な生活必需品を扱う世界最大級のメーカー
- 株価はコロナショックからもすぐ回復し、現在最高値を更新中
- トータルリターンは長期のS&P500、直近の高配当ETFの両方を上回る
<プロクター・アンド・ギャンブルの今後の見通し>
- 今後も世界の人口増加に伴い緩やかに成長
- 逆に急激な成長は期待できない
知らない方はいない超巨大企業で、さらに65年も連続増配している安定した配当金が魅力です。
その配当金を支えているのは、私たちの生活に馴染んだ商品ラインナップによる安定した収益と、株主還元の企業思想です。
また、それに加えてトータルリターンでは長期のS&P500、直近の高配当ETFを上回る優秀な成績を残しています。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。
私はこれからもプロクター・アンド・ギャンブルを長期保有していく計画です。

最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ生活必需品セクターの「コカ・コーラ」、「フィリップ モリス インターナショナル」、「アルトリア・グループ」、「ウォルマート」も紹介しています。
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