
興味あり
米国のアルトリア・グループ(MO)は配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではアルトリア・グループ(MO)について銘柄分析を行いました
アルトリア・グループ(MO)は米国最大のタバコメーカーです。
配当による株主還元にも積極的で、連続増配は53年※と非常に長く、かつ高い配当利回りを維持しています。
※フィリップモリスインターナショナルからのスピンオフ前を含む
- アルトリア・グループの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- アルトリア・グループってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- アルトリア・グループの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ生活必需品セクターの「プロクター・アンド・ギャンブル」、「フィリップ モリス インターナショナル」、「コカ・コーラ」、「ウォルマート」、「コストコホールセール」も紹介しています。
結論:[連続増配53年]アルトリア・グループ:MOの配当,株価,今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<アルトリア・グループの配当金情報>
- 利回りは約3.5%~8.5%の間で高い水準で推移
- 増配率はばらつきが大きく、近年は低水準
- 配当性向は約70%~80%の間で安定して推移
<アルトリア・グループってどんな会社?>
- 米国最大のタバコメーカー
- 株価は近年横ばいの傾向
- 営業利益率は40%前後で推移し、非常に高収益
- トータルリターンは長期のS&P500は上回り、直近の高配当ETFを下回る
<アルトリア・グループの今後の見通し>
- 今後の成長のカギは加熱式タバコの売り上げをどこまで上げられるか
- 米国のタバコ市場の緩やかな拡大に伴い、今後も継続した配当に期待
アルトリア・グループは米国バージニア州に本社を置く米国最大のタバコメーカーです。
2008年にタバコ事業の国際部門として「フィリップ モリス インターナショナル」を分社化し、アルトリア・グループは米国に注力しています。
また、増配率はばらつきはあるものの、53年もの長期にわたり連続増配を続けています。
ESG投資に反するタバコメーカーは大幅な成長は見込めませんが、緩やかながら拡大する米国のタバコ市場と、タバコメーカーという参入障壁の高さから、今後も継続した配当が期待できます。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
アルトリア・グループ:MOの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
MOの配当利回りの推移
アルトリア・グループ(MO)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 配当利回りは約3.5%~8.5%の高い水準で推移
MOの配当額の推移
アルトリア・グループ(MO)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。

- 上がり方にばらつきはあるが、全体的に右肩上がりで順調に増加傾向
MOの増配率の推移
アルトリア・グループ(MO)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。

- 年毎の変動は大きい
- 上記平均は約8%だが、近年は低水準
MOの配当性向の推移
アルトリア・グループ(MO)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算

- 約70~80%の間で安定して推移

興味あり
配当利回りが高くていいね!
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
アルトリア・グループ:MOってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
MOの基本情報
アルトリア・グループ(MO)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | MO(アルトリア・グループ) |
本社所在地 | 米国バージニア州リッチモンド |
設立日 | 1985年 |
従業員数 | 約7千人 |
セクター | 生活必需品 |
配当時期(支払い月) | 年4回(1/4/7/10月) |
株価 | 46.45 ドル※ |
配当利回り | 8.14 %※ |
連続増配年数 | 53年 |
採用指数 | S&P500 |
アルトリア・グループは米国に本社を置く、 米国最大のタバコメーカー です。
連続増配年数は53年※で長期に渡り、高い配当利回りも魅力です。
※フィリップモリスインターナショナルからのスピンオフ前を含む
MOの株価
アルトリア・グループ(MO)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- 株価は横ばいの傾向
MOとS&P500とのトータルリターンの比較
アルトリア・グループ(MO)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2023年2月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- 市場平均のS&P500に連動したSPYに対して長期のトータルリターンで上回る
MOと高配当ETFとのトータルリターンの比較
アルトリア・グループ(MO)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。

- 高配当ETFのVYM、SPYDに対してトータルリターンで下回る

株価は過去は上がってたけど、最近は全然伸びてないんだね。。。
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
MOの主な事業内容
アルトリア・グループ(MO)の主力商品は以下の通りです。
- 紙巻タバコ
マールボロ、ブラック&マイルド等
- 加熱式タバコ
アイコス、ジュール等
- その他
ワイン:サン・ミッシェル・ワイン・エステーツ、大麻:クロノスグループ
伝統的な「紙巻タバコ」であるマールボロが主力商品ですが、アイコス、ジュール等の加熱式タバコも手掛けています。
また、ワインメーカーであるサン・ミッシェル・ワイン・エステーツも傘下にいましたが、売却されました。
さらに、大麻メーカーであるカナダのクロノスグループにも投資をしています
一言で言うと「依存性のある商品」を手掛けている会社です。

MOの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
アルトリア・グループ(MO)の業績の推移は以下の通りです。

- 売上高はほぼ横ばい
- 営業利益率は40%前後で安定して推移し、非常に高収益
MOのEPS(1株当たり利益)
アルトリア・グループ(MO)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用

- 全体的に右肩上がりで順調に推移

興味あり
営業利益率がすごいね!!
EPSも右肩上がりでいい感じ!
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
アルトリア・グループ:MOの今後の見通し
アルトリア・グループの今後の見通しに対して、ポイントは以下になります。
<プラス要素>
- 今後は紙巻タバコは減るが、加熱式タバコの需要が増加していく
- 大麻業界は今後成長が期待される
- 新たな設備投資は少ない
- 政府の規制や健康志向に逆行する = 新たな企業の参入障壁が高い
- 米国のタバコ市場は今後も緩やかながら成長が予測される
<マイナス要素>
- 主力である紙巻タバコの需要減少による売り上げへの影響
- 政府の規制や健康志向により、市場全体の低成長が続く
最大のポイントは「紙巻タバコの代替である加熱式タバコをいかに浸透させることが出来るか」だと考えられます。
アルトリア・グループはまだまだ収益の大半を紙巻タバコに依存しているので、そこを脱却できるかどうかが重要になってきます。
また、政府の規制、健康志向により世界的にタバコ市場の低成長は続くでしょうが、逆に言えば新たな企業の参入障壁は高い、ということも言えます。
さらに、米国のタバコ市場は今後も緩やかながら継続して拡大することが予測されています。

まとめ

本記事では、
- アルトリア・グループの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- アルトリア・グループってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- アルトリア・グループの今後の見通し
について解説しました。
<アルトリア・グループの配当金情報>
- 利回りは約3.5%~8.5%の間で高い水準で推移
- 増配率はばらつきが大きく、近年は低水準
- 配当性向は約70%~80%の間で安定して推移
<アルトリア・グループってどんな会社?>
- 米国最大のタバコメーカー
- 株価は近年横ばいの傾向
- 営業利益率は40%前後で推移し、非常に高収益
- トータルリターンは長期のS&P500は上回り、直近の高配当ETFを下回る
<アルトリア・グループの今後の見通し>
- 今後の成長のカギは加熱式タバコの売り上げをどこまで上げられるか
- 米国のタバコ市場の緩やかな拡大に伴い、今後も継続した配当に期待
アルトリア・グループは米国バージニア州に本社を置く米国最大のタバコメーカーです。
2008年にタバコ事業の国際部門として「フィリップ モリス インターナショナル」を分社化し、アルトリア・グループは米国に注力しています。
また、増配率はばらつきはあるものの、53年もの長期にわたり連続増配を続けています。
ESG投資に反するタバコメーカーは大幅な成長は見込めませんが、緩やかながら拡大する米国のタバコ市場と、タバコメーカーという参入障壁の高さから、今後も継続した配当が期待できます。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ生活必需品セクターの「プロクター・アンド・ギャンブル」、「フィリップ モリス インターナショナル」、「コカ・コーラ」、「ウォルマート」、「コストコホールセール」も紹介しています。
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