
興味あり
米国のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)について銘柄分析を行いました
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は米国の通信サービスセクターを代表する大型銘柄です。
配当による株主還元にも積極的で、連続増配は16年になります。
- ベライゾン・コミュニケーションズの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- ベライゾン・コミュニケーションズってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- ベライゾン・コミュニケーションズの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ情報技術セクターの「AT&T」、「コムキャスト」も紹介しています。
結論:[連続増配16年]ベライゾン・コミュニケーションズ:VZの配当,株価,今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<ベライゾン・コミュニケーションズの配当金情報>
- 利回りは約4.0%~5.5%の高い水準で推移
- 増配率は2.0%~3.5%の水準でほぼ横ばいで推移
- 配当性向はやや右肩下がりの傾向で、近年は50%程度で安定
<ベライゾン・コミュニケーションズってどんな会社?>
- 日本でいうNTTドコモのような通信サービスを提供する企業
- 株価は’20年のコロナショック後回復するが、現在は下落傾向
- トータルリターンはS&P500、高配当ETFを下回る
<ベライゾン・コミュニケーションズの今後の見通し>
- 今後も成長出来るかは、5GをスマートフォンだけではなくIoTに向けた技術としていかに広く提供出来るかにかかっている
ベライゾン・コミュニケーションズは米国ニューヨーク州に本社を置く通信サービスを提供する企業です。
日本でいうNTTドコモやソフトバンクのような企業にあたります。
また、配当利回りは約4.0~5.5%の高い水準で推移し、16年もの長期にわたり連続増配を続けています。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
ベライゾン・コミュニケーションズ:VZの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
VZの配当利回りの推移
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 配当利回りは4.0%~5.5%の間で推移
VZの配当額の推移
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。

- きれいな右肩上がりだが、上がり幅は緩やか
VZの増配率の推移
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。

- 2.0~3.5%の低い水準でほとんど横ばい
- ’20年のコロナ渦でも変わらず増配を確保
VZの配当性向の推移
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算

- やや右肩下がりの傾向で、近年は50%程度で安定

興味あり
配当利回りが高くていいね!
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
ベライゾン・コミュニケーションズ:VZってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
VZの基本情報
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | VZ(ベライゾン・コミュニケーションズ) |
本社所在地 | 米国ニューヨーク州ローワーマンハッタン |
設立日 | 1983年 |
従業員数 | 約15万人 |
セクター | 通信サービス |
配当時期(支払い月) | 年4回(2/5/8/11月) |
株価 | 41.42 ドル※ |
配当利回り | 6.28 %※ |
連続増配年数 | 16年 |
採用指数 | NYダウ、S&P500 |
ベライゾン・コミュニケーションズは通信サービスセクターの大型銘柄です。
連続増配年数は16年にわたります。
VZの株価
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- 全体的に横ばい傾向
- ’20年のコロナショックでは約17%程度落ち込んだ後回復するが、現在は下落傾向
VZとS&P500とのトータルリターンの比較
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2022年2月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- 2001年~2022年2月時点において、市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンで下回る
- 特にコロナショック後の株価の上昇率に大きな差がある
VZと高配当ETFとのトータルリターンの比較
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。

- 過去6年間において、高配当ETFのVYM、SPYDを下回る

S&P500、高配当ETFよりリターンは悪いんだね。。。
特にコロナ後が全然上昇してないね。
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
VZの主な事業内容
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の主力サービスは以下の通りです。
- 通信サービス
固定電話、携帯電話、インターネット回線(消費者向け、ビジネス向け)
前述の通り、ベライゾンは日本でいうNTTドコモやソフトバンクのような通信サービスを提供する企業です。
また、2015年頃に「AOL」を、2016年頃に米国の「ヤフー」を買収して作った「メディアセグメント」が’20年の5月頃まではありました。
しかし’20年の5月頃、メディア・グループを投資ファンドのアポログローバルマネジメント傘下のファンドに売却すると正式に発表しました。
それにより本業である通信サービスの特に「5G」関連に投資を集中させる狙いがあります。
メディアセグメントではデジタル広告事業を強化する狙いでしたが、グーグルなどとの競争が激しく、収益が伸び悩んでいました。
VZの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の業績の推移は以下の通りです。

- 売上高、営業利益共に緩やかながらもやや右肩上がりで推移
- 営業利益率は20%前後で安定して推移し、高収益
VZのEPS(1株当たり利益)
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用

- 波はあるが、全体的に右肩上がりで順調に推移

興味あり
ちょっとずつだけど業績は上がってるね!!
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
ベライゾン・コミュニケーションズ:VZの今後の見通し
ベライゾン・コミュニケーションズが今後も成長出来るかどうかは、
- 5Gをスマートフォンだけではなく、IoTに向けた技術としていかに広く提供出来るか
- 失敗したメディア事業に代わる新たな事業を見つけ、成功することが出来るか
にかかっています。
現状の通信サービスは米国内では既に飽和状態で、売上げ、利益共に横ばいが続いています。
5Gにしたとしても、スマートフォン向けだけではその横ばいは変わらない為、IoTに向けていかに広く需要を汲み取れるかが成長の為には重要です。
また、わずか数年で撤退に終わったメディア戦略に代わる新たな事業を見つけることも、次への種蒔きとして重要になると考えられます。

まとめ

本記事では、
- ベライゾン・コミュニケーションズの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- ベライゾン・コミュニケーションズってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- ベライゾン・コミュニケーションズの今後の見通し
について解説しました。
<ベライゾン・コミュニケーションズの配当金情報>
- 利回りは約4.0%~5.5%の高い水準で推移
- 増配率は2.0%~3.5%の水準でほぼ横ばいで推移
- 配当性向はやや右肩下がりの傾向で、近年は50%程度で安定
<ベライゾン・コミュニケーションズってどんな会社?>
- 日本でいうNTTドコモのような通信サービスを提供する企業
- 株価は’20年のコロナショック後回復するが、現在は下落傾向
- トータルリターンはS&P500、高配当ETFを下回る
<ベライゾン・コミュニケーションズの今後の見通し>
- 今後も成長出来るかは、5GをスマートフォンだけではなくIoTに向けた技術としていかに広く提供出来るかにかかっている
今後の成長のカギは5gをIoTに向けて広く提供できるかどうかにかかっています。
また、わずか数年で撤退に終わったメディア戦略に代わる新たな事業を見つけることも、次への種蒔きとして重要になると考えられます。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ情報技術セクターの「AT&T」、「コムキャスト」も紹介しています。
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