
興味あり
アメリカのイリノイ・ツール・ワークスは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではイリノイ・ツール・ワークス(ITW)について銘柄分析を行いました
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)はアメリカに拠点を持つ、幅広い工業用製品・製造装置を手がけているコングロマリット※です。
配当金による株主還元に積極的で、連続増配年数は61年という驚異的な数値を記録し、米国連続増配銘柄の上位に位置しています。
※コングロマリット:他業種間にまたがる巨大企業
- イリノイ・ツール・ワークスの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- イリノイ・ツール・ワークスの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- イリノイ・ツール・ワークスの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- イリノイ・ツール・ワークスの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しています。
愛する米国連続増配株に関する情報をブログでまとめています。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ資本財セクターの「ロッキード・マーチン(LMT)」、「キャタピラー(CAT)」、「スリーエム(MMM)」、「ユニオン・パシフィック(UNP)」、「ドーバー(DOV)」、「エマソン・エレクトリック(EMR)」、「ノードソン(NDSN)」も紹介しています。
結論:[連続増配61年]イリノイ・ツール・ワークス:ITWの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<イリノイ・ツール・ワークスの配当金情報>
- 利回り:約1.5%~3.0程度の水準で推移
- 増配率:約5%~25%程度の水準でばらつきは大きめ
- 配当性向:約30%~60%前後の水準で推移
<イリノイ・ツール・ワークスの株価情報>
- 株価:コロナショック前の最高値は更新し、最高値付近で推移
- トータルリターン:S&P500、高配当ETF、連続増配ETFを上回る
<イリノイ・ツール・ワークスの銘柄分析>
- 事業:幅広い工業用製品・製造装置を手がけているコングロマリット
- 業績:減少する年度もあるが、全体的には売上高、営業利益共横ばい~やや増加傾向。営業利益率は約20%~25%程度で高水準
<イリノイ・ツール・ワークスの今後の見通し>
- 今後も主力事業である自動車向け部品の市場の成長に乗り、緩やかながらも継続した成長に期待
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)は米国イリノイ州に本社を置く、幅広い工業用製品・製造装置を手がけているコングロマリットです。
配当金による株主還元に積極的で、連続増配年数は61年という驚異的な数値を記録し、米国連続増配銘柄の上位に位置しています。
またトータルリターンはS&P500、高配当ETF、連続増配ETFを上回り、高いパフォーマンスを示しています。
今後も主力事業である自動車向け部品の市場の成長に乗り、緩やかながらも継続した成長が期待されます。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
イリノイ・ツール・ワークス:ITWの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
ITWの配当利回りの推移
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています


- 約1.5%~3.0%程度の水準で推移
ITWの配当額の推移
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。


- 右肩上がりで順調に増加傾向
ITWの増配率の推移
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。


- 約5%~25%程度の水準でばらつきは大きめ
ITWの配当性向の推移
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の2011年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算


- 約30%~60%前後の水準で推移


増配率はばらつきはあるけど高めだね!
株価はどうかな?


では株価関係の情報についてご紹介します
イリノイ・ツール・ワークス:ITWの株価情報
ここでは
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 連続増配ETFとのトータルリターンの比較
についてご紹介します。
ITWの株価
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショック前の最高値は更新し、最高値付近で推移
ITWとS&P500とのトータルリターンの比較
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2023年6月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。


- 長期におけるトータルリターンで市場平均のS&P500を上回る
ITWと高配当ETFとのトータルリターンの比較
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年からの比較です。


- 高配当ETFのVYM、SPYDに対しトータルリターンで上回る
ITWと連続増配ETFとのトータルリターンの比較
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。
VIGが設定された’06年以降からの比較です。


- 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンで上回る


S&P500、高配当ETF、連続増配ETFよりもトータルリターンは高いんだね!!
どんな会社なの?


では銘柄に関する情報についてご紹介します
イリノイ・ツール・ワークス:ITWの銘柄分析
ここでは
- 基本的な情報
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
ITWの基本情報
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | ITW(イリノイ・ツール・ワークス) |
本社所在地 | 米国イリノイ州 |
設立日 | 1912年 |
従業員数 | 約4.6万人 |
セクター | 資本財 |
配当時期(支払い月) | 年4回(1/4/7/10月) |
株価 | 249.57 ドル※ |
配当利回り | 2.10 %※ |
連続増配年数 | 61年 |
主要採用指数 | S&P500 |
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)はアメリカに拠点を持つ、幅広い工業用製品・製造装置を手がけているコングロマリット※です。
配当金による株主還元に積極的で、連続増配年数は61年という驚異的な数値を記録し、米国連続増配銘柄の上位に位置しています。
※コングロマリット:他業種間にまたがる巨大企業
ITWの主な事業内容
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の主力商品は以下の通りです。
イリノイ・ツール・ワークスは幅広い工業用製品・製造装置を手がけているコングロマリット※です。
※コングロマリット:他業種間にまたがる巨大企業
主力の事業は「自動車用部品」、「建設用製品」、「食品機器」、「ポリマー、流体」、「特殊製品」、「エレクトロニクス」、「溶接」の7つの事業セグメントで構成されています。
下記資料の通り、自動車用部品を主力としつつも、バランスよく各事業の収益を伸ばしています。
また、親和性の高い事業や採算性の高い事業を買収すると同時に、シナジー効果の薄い事業を売却する経営手法を採用しています。
さらに、世界に幅広く展開し、現在51か国で事業展開をする多国籍企業です。




ITWの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)の業績の推移は以下の通りです。


- 減少する年度もあるが、全体的には売上高、営業利益共横ばい~やや増加傾向
- 営業利益率は約20%~25%程度で高水準
ITWのEPS(1株当たり利益)
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用


- 全体的に右肩上がりで増加傾向


興味あり
長期で見ると業績は良さそうだね!
今後はどうなるのかな?


では今後の見通しについて紹介します
イリノイ・ツール・ワークス:ITWの今後の見通し
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)は主に以下の理由から、今後も緩やかながらも成長が期待できると考えられます。
- 世界の自動車市場は今後も拡大が予想される
- 市場の変化に合わせて、柔軟に事業の再編を行う経営手法を採用している
イリノイ・ツール・ワークスの主力事業である自動車向け部品に対し、世界の自動車市場は今後も拡大が予想されています。
自動車業界は電動化、自動運転等100年に一度と言われる大変革期を迎えていますが、イリノイ・ツール・ワークスが手掛けるファスナー等の部品は、変革に影響なく必要になるものです。
さらに、その自動車向けファスナー部品事業も買収で手に入れたものです。
親和性の高い事業や採算性の高い事業を買収すると同時に、シナジー効果の薄い事業を売却する経営手法を採用している為、今後の市場の変化にも対応していけることが期待できます。


まとめ


本記事では、
- イリノイ・ツール・ワークスの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- イリノイ・ツール・ワークスの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- イリノイ・ツール・ワークスの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- イリノイ・ツール・ワークスの今後の見通し
について解説しました。
<イリノイ・ツール・ワークスの配当金情報>
- 利回り:約1.5%~3.0程度の水準で推移
- 増配率:約5%~25%程度の水準でばらつきは大きめ
- 配当性向:約30%~60%前後の水準で推移
<イリノイ・ツール・ワークスの株価情報>
- 株価:コロナショック前の最高値は更新し、最高値付近で推移
- トータルリターン:S&P500、高配当ETF、連続増配ETFを上回る
<イリノイ・ツール・ワークスの銘柄分析>
- 事業:幅広い工業用製品・製造装置を手がけているコングロマリット
- 業績:減少する年度もあるが、全体的には売上高、営業利益共横ばい~やや増加傾向。営業利益率は約20%~25%程度で高水準
<イリノイ・ツール・ワークスの今後の見通し>
- 今後も主力事業である自動車向け部品の市場の成長に乗り、緩やかながらも継続した成長に期待
イリノイ・ツール・ワークス(ITW)は米国イリノイ州に本社を置く、幅広い工業用製品・製造装置を手がけているコングロマリットです。
配当金による株主還元に積極的で、連続増配年数は61年という驚異的な数値を記録し、米国連続増配銘柄の上位に位置しています。
またトータルリターンはS&P500、高配当ETF、連続増配ETFを上回り、高いパフォーマンスを示しています。
今後も主力事業である自動車向け部品の市場の成長に乗り、緩やかながらも継続した成長が期待されます。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。


最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ資本財セクターの「ロッキード・マーチン(LMT)」、「キャタピラー(CAT)」、「スリーエム(MMM)」、「ユニオン・パシフィック(UNP)」、「ドーバー(DOV)」、「エマソン・エレクトリック(EMR)」、「ノードソン(NDSN)」も紹介しています。
米国株の銘柄分析に役立つアプリ:moomooアプリ


銘柄情報がよくわかった!
でももっと色んな米国株の情報が知りたい!!
さらに深く、様々な米国株の銘柄分析をするなら、「moomooアプリ」がおすすめです。
<moomooとは?>
- 世界200か国、2000万以上のユーザーが使用する、米国生まれの最先端金融情報アプリ
<moomooのおすすめ機能7つ>
- リアルタイムの株価/各指標を確認出来る
- 各種ランキング(高配当ランキング等)でも銘柄の検索が出来る
- 銘柄分析が出来る
- 市場のヒートマップが確認出来る
- 株価の急激な動きを確認出来る
- 銘柄スクリーナーで銘柄を探すことが出来る
- アラートを設定して、狙いの株価を見逃さない
<おすすめの活用方法>
- 銘柄の比較:moomooアプリを使えば簡単に株価や財務データを比較することが出来る
<moomooのダウンロード方法>
- アプリをダウンロード後にメールアドレスか電話番号のどちらかを登録するだけで、すぐに利用可能!(名前や住所などの登録は不要)
多くの機能が、わかりやすい画面で手軽に簡単に使えます。
特に私のおすすめの活用方法は「銘柄の比較」です。
複数の銘柄を比較したくなることはよくあると思いますが、


わざわざ自分で株価チャートの比較、財務データを比較するのはめんどくさい。。。
という方は多いんじゃないでしょうか?
moomooアプリを使えば以下のように簡単に株価や財務データを比較することが出来ます。


無料で簡単な登録で使えるアプリなので、興味がある方はこちらから気軽に試してみてください!


私も銘柄分析の参考に使っています
以下の記事で詳細内容を紹介しています。
米国株投資、米国連続増配/高配当株投資に役立つ本
米国株投資に関して学習するには、書籍の活用も効果的です。
米国株投資、米国連続増配/高配当株投資を紹介した本がいくつか出版されているので、代表的な本を紹介します。
コメント