
アメリカのキャタピラーは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではキャタピラー(CAT)について銘柄分析を行いました
キャタピラー(CAT)はアメリカに拠点を持つ、建設機械シェアで世界一の大型企業です。
配当金による株主還元にも積極的で、連続増配は27年に渡ります。
- キャタピラーの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- キャタピラーってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- キャタピラーの今後の見通し
私は現在投資歴3年目のブロガーです。
米国高配当株(個別株+ETF)をメインに資産運用、キャッシュフローの改善中です。
同じ資本財セクターの「スリーエム(MMM)」を含むその他のおすすめ米国高配当銘柄(個別株+ETF)は以下の記事にまとめています。
[連続増配27年]キャタピラー:CATの配当,株価,今後の見通し
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
キャタピラー:CATの配当金情報
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
についてご紹介します。
CATの配当利回りの推移
キャタピラー(CAT)の過去11年間における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- およそ2%~4.5%の間で推移
CATの配当額の推移
キャタピラー(CAT)の過去12年間における配当額の数値及び推移です。

- 基本は右肩上がり
- 時々増加が鈍化するタイミングあり(’16年~’18年頃等)
増加が鈍化するタイミングは、四半期ごとの増配は止め、ぎりぎりまで配当を増やさない処置を行っています。
しかし一年間で見ると連続増配年数が継続するようにしっかり増配は実施しています。
CATの増配率の推移
キャタピラー(CAT)の過去11年間における年間配当増配率の数値及び推移です。

- 平均約9%で非常に高い増配率を継続
- ’20年のコロナ渦でも約9%も増配
- 増配率には波がある

増配率はばらつきがあるけど、高めだね!
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
キャタピラー:CATってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
CATの基本情報
キャタピラー(CAT)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | CAT(キャタピラー) |
本社所在地 | 米国イリノイ州ピオリア |
設立日 | 1925年 |
従業員数 | 約9.7万人 |
セクター | 資本財 |
配当時期(支払い月) | 年4回(2/5/8/11月) |
株価 | 202.21 ドル※ |
配当利回り | 2.21 %※ |
連続増配年数 | 27年 |
採用指数 | NYダウ・S&P500 |
キャタピラー(CAT)はアメリカに拠点を持つ、建設機械シェアで世界一の大型企業です。
1991年から、アメリカを代表する企業で構成されるNYダウの構成銘柄に名を連ねています。
また配当利回りの数値は高くありませんが、連続増配年数は27年と長期に渡る実績を持っています。
CATの株価
キャタピラー(CAT)の日足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- ’20年のコロナショックで大きく値を下げた後、’21年にかけて大幅に上昇
CATとS&P500とのトータルリターンの比較
キャタピラー(CAT)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2021年9月末までの過去20年間で、配当再投資込みでの比較です。

- 過去20年間において、市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンの年率で約5.6%上回る
CATと高配当ETFとのトータルリターンの比較
キャタピラー(CAT)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年からの比較です。

- 過去6年間において、高配当ETFのVYM、SPYDに対してトータルリターンの年率で10%以上上回る

S&P500や、高配当ETFよりかなりいいリターンだね!!
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
CATの主な事業内容
キャタピラー(CAT)の主力商品は以下の通りです。
- 建設機械
油圧ショベル、ブルドーザー、ダンプカー等
- エンジンの開発、生産、販売
ディーゼル及び天然ガスエンジン、産業用ガスタービンエンジン
キャタピラー(CAT)は、アメリカに拠点を置く多国籍企業です。
日本でも働く建設機械のイメージが強いですが、各種エンジンの開発、生産、販売も手掛けています。(一部金融事業も実施)
また創業初期から現在に至るまで世界シェアが不動の1位のため、建設機械の巨人と称されています。
CATの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
キャタピラー(CAT)の業績の推移は以下の通りです。

- 基本的には右肩上がりの傾向だが、’20年に売り上げ、利益共に減少
- ’20年の利益減少の要因は、コロナショックによる各企業の設備投資引き締めの影響

コロナショック時以外は、利益もしっかりしているね!
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
キャタピラー:CATの今後の見通し
キャタピラー(CAT)は主に以下の理由から、今後も成長が期待できると考えられます。
- パンデミックによる企業の設備投資引き締めは今後緩和する見込み
- 米国では今後もインフラに対する投資を増加させる計画
特にバイデン大統領の掲げる成長戦略の一つである、総額1兆ドル規模を拠出するインフラ投資計画法案は、キャタピラーの成長を後押しすると考えられます。
ただし、資本財セクターの銘柄は景気敏感株にあたる為、景気動向には特に注意が必要です。
まとめ

本記事では、
- キャタピラーの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- キャタピラーってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- キャタピラーの今後の見通し
について解説しました。
◆キャタピラーの配当金情報:
利回りは約2%~4.5%程度で推移
過去10年間の平均年増配率は約9%で、かつ27年連続増配
◆キャタピラーってどんな会社?:
建設機械の世界シェアNo.1企業
過去20年のトータルリターンはS&P500、高配当ETFを大きく上回る
◆キャタピラーの今後の見通し:
バイデン政権が掲げる巨額のインフラ投資を追い風に今後も成長
キャタピラー(CAT)はアメリカに拠点を持つ、建設機械シェアで世界一の大型企業です。
平均増配率も高く、かつ27年連続増配を続ける配当還元意識が高い企業です。
今後もバイデン政権が掲げる巨額のインフラ投資を追い風に、継続した成長が期待できると考えられます。
しかし資本財セクターは景気に敏感な株の為、景気動向には特に注意が必要です。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。

建設機械は息子(2歳)の大好物なので応援してます!
同じ資本財セクターの「スリーエム(MMM)」を含むその他のおすすめ米国高配当銘柄(個別株+ETF)は以下の記事にまとめています。
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