興味あり
米国のアルトリア・グループ(MO)は配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!
こんな疑問にお答えする為、本記事ではアルトリア・グループ(MO)について銘柄分析を行いました
アルトリア・グループ(MO)は米国最大のタバコメーカーです。
配当による株主還元にも積極的で、連続増配は54年※と非常に長く、かつ高い配当利回りを維持しています。
※フィリップ・モリス・インターナショナルを分社化する前を含む
私は2019年から米国連続増配株をメインに投資しています
- 2019年金融資産約200万円程度→2023年 2000万円達成
- 1億円貯めてセミリタイヤが目標
- 30代、妻、息子(4歳/1歳)と4人暮らし
結論:[連続増配54年]アルトリア・グループ:MOの配当,株価,今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
アルトリア・グループは米国バージニア州に本社を置く米国最大のタバコメーカーです。
2008年にタバコ事業の国際部門として「フィリップ モリス インターナショナル」を分社化し、アルトリア・グループは米国に注力しています。
また、増配率はばらつきはあるものの、54年もの長期にわたり連続増配を続けています。
ESG投資に反するタバコメーカーは大幅な株価の成長は見込めませんが、緩やかながら拡大する米国のタバコ市場と、タバコメーカーという参入障壁の高さから、今後も継続した配当が期待されます。
今後の見通しはプラス要素、マイナス要素両方があるので、両方を理解する必要があります。
その上で、株価の値上がりはあまり期待せず、インカム目的で投資を検討すべき銘柄です。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
アルトリア・グループ:MOの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
MOの配当利回りの推移
アルトリア・グループ(MO)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています
- 配当利回りは約3.5~9.5%の高めの水準で推移
PMの配当額の推移
アルトリア・グループ(MO)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。
- 配当額は緩やかながらも右肩上がりで順調に増加傾向
MOの増配率の推移
アルトリア・グループ(MO)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。
- 増配率は近年、約+3~5%程度の水準で推移
MOの配当性向の推移
アルトリア・グループ(MO)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算
- 配当性向は近年、約70~80%程度の高めの水準で推移
興味あり
配当利回りが高くていいね!
でも配当性向は高めなんだね。。。
株価はどうかな?
では株価関係の情報についてご紹介します
アルトリア・グループ:MOの株価情報
ここでは
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 連続増配ETFとのトータルリターンの比較
についてご紹介します。
MOの株価
アルトリア・グループ(MO)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- 上げ下げがあるが、全体的には横ばいの傾向
MOとS&P500とのトータルリターンの比較
アルトリア・グループ(MO)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2024年2月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。
- 長期におけるトータルリターンで市場平均のS&P500を上回る
- 2017年頃からは横ばいの傾向
MOと高配当ETFとのトータルリターンの比較
アルトリア・グループ(MO)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。
- 高配当ETFのVYM、SPYDに対しトータルリターンで下回る
MOと連続増配ETFとのトータルリターンの比較
アルトリア・グループ(MO)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。
VIGが設定された’08年以降からの比較です。
- 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンで上回る
- 2017年頃からは横ばいの傾向
株価は昔は良かったけど、最近は全然伸びてないんだね。。
どんな事業をしている会社なの?
では事業内容、業績についてご紹介します。
アルトリア・グループ:MOの銘柄分析
ここでは
- 基本的な情報
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
MOの基本情報
アルトリア・グループ(MO)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | MO(アルトリア・グループ) |
本社所在地 | 米国バージニア州リッチモンド |
設立日 | 1985年 |
従業員数 | 約6.4千人 |
セクター | 生活必需品 |
配当時期(支払い月) | 年4回(1/4/7/10月) |
株価 | 43.87 ドル※ |
配当利回り | 8.85 %※ |
連続増配年数 | 54年 |
採用指数 | S&P500 |
アルトリア・グループは米国に本社を置く、 米国最大のタバコメーカー です。
連続増配年数は54年※で長期に渡り、高い配当利回りも魅力です。
※フィリップモリスインターナショナルを分社化する前を含む
MOの主な事業内容
アルトリア・グループ(MO)の主力商品は以下の通りです。
伝統的な「紙巻タバコ」であるマールボロが主力商品ですが、加熱式タバコのアイコス、電子式タバコのNJOY等も手掛けています。
電子式タバコは元々JUULを128億ドル(当時約1兆4200億円)で買収していましたが、米国での低年齢層への健康被害から米当局に規制され、アルトリアは’23年初めにJUUL株を売却しました。
そこで電子式タバコについては’23年に電子たばこ新興企業NJOYを買収し、強化しています。
さらに、大麻メーカーであるカナダのクロノスグループにも投資をしています
一言で言うと「依存性のある商品」を手掛けている会社です。
MOの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
アルトリア・グループ(MO)の業績の推移は以下の通りです。
- 売上高、営業利益共に横ばいの傾向
- 営業利益率は約50~60%程度で推移し、高収益
MOのEPS(1株当たり利益)
アルトリア・グループ(MO)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用
- 横ばい~やや上昇傾向
MOのキャッシュフロー(営業CF、フリーCF、営業CFマージン)
アルトリア・グループ(MO)のキャッシュフローの推移は以下の通りです。
※営業CFマージン = 営業CF ÷ 売上高
- 営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー共にやや増加傾向
- 営業CFマージンは約40%前後で高い水準
利益率がすごいね!!
今後はどうなるのかな?
では今後の見通しについて紹介します
アルトリア・グループ:MOの今後の見通し
アルトリア・グループ(MO)の今後の見通しに対して、ポイントは以下になります。
<プラス要素>
- 今後は紙巻タバコは減るが、加熱式タバコの需要が増加していく
- 大麻業界は今後成長が期待される
- 新たな設備投資は少ない
- 政府の規制や健康志向に逆行する = 新たな企業の参入障壁が高い
- 米国のタバコ市場は今後も緩やかながら成長が予測される
<マイナス要素>
- 主力である紙巻タバコの需要減少による売り上げへの影響
- 政府の規制や健康志向により、市場全体の低成長が続く
最大のポイントは「紙巻タバコの代替である加熱式タバコ、電子式タバコをいかに浸透させることが出来るか」だと考えられます。
アルトリア・グループはまだまだ収益の大半を紙巻タバコに依存しているので、そこを脱却できるかどうかが重要になってきます。
電子式タバコについてはJUULに多額の投資をして失敗していますが、新たに電子たばこ新興企業NJOYを買収し、強化しています。
また、政府の規制、健康志向により世界的にタバコ市場の低成長は続くでしょうが、逆に言えば新たな企業の参入障壁は高い、ということも言えます。
さらに、米国のタバコ市場は今後も緩やかながら継続して拡大することが予測されています。
まとめ
本記事では
- アルトリア・グループの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- アルトリア・グループの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- アルトリア・グループの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- アルトリア・グループの今後の見通し
について解説しました。
アルトリア・グループは米国バージニア州に本社を置く米国最大のタバコメーカーです。
2008年にタバコ事業の国際部門として「フィリップ モリス インターナショナル」を分社化し、アルトリア・グループは米国に注力しています。
また、増配率はばらつきはあるものの、54年もの長期にわたり連続増配を続けています。
ESG投資に反するタバコメーカーは大幅な株価の成長は見込めませんが、緩やかながら拡大する米国のタバコ市場と、タバコメーカーという参入障壁の高さから、今後も継続した配当が期待されます。
今後の見通しはプラス要素、マイナス要素両方があるので、両方を理解する必要があります。
その上で、株価の値上がりはあまり期待せず、インカム目的で投資を検討すべき銘柄です。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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また、配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめていますので良ければ参考にしてみてください。
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