米国のSJWグループは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!
こんな疑問にお答えする為、本記事ではSJWグループ(SJW)について銘柄分析を行いました
SJWグループ(SJW)は、米国カリフォルニア州などに拠点を置く水道事業の持株会社です。
株主還元に積極的で、連続増配57年を記録し、米国配当王に名を連ねています。
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
結論:[連続増配57年] SJWグループ:SJWの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
SJWグループ(SJW)は、カリフォルニア州サンノゼなどに拠点を置く水道事業の持株会社です。
日本では聞きなれない企業ですが、株主還元に積極的で連続増配57年を記録し、米国配当王に名を連ねています。
今後も米国の人口増加に伴い、緩やかながら安定した成長に期待されますが、急な成長は望めない点などに注意が必要です。
また、個別の要素として、フリーキャッシュフローがマイナスになっている点には注意が必要です。
フリーキャッシュフローは配当の原資になりますので、今後も連続増配が続けられるかは注意する必要があります。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
SJWグループ:SJWの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
SJWの配当利回りの推移
SJWグループ(SJW)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています
- 配当利回りは約1.5~3%程度の水準で推移
SJWの配当額の推移
SJWグループ(SJW)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。
- 配当額は全体的に増加傾向だが、’18年頃からさらに増加ペースがUP
SJWの増配率の推移
SJWグループ(SJW)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。
- 増配率は’19年頃からは平均約6%程度の水準で推移
SJWの配当性向の推移
SJWグループ(SJW)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算
- 配当性向は約40~90%程度のやや高めの水準で推移
ばらつきはあるけど配当金は順調に増えてるね
株価はどうかな?
では株価関係の情報についてご紹介します
SJWグループ:SJWの株価情報
ここでは
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 連続増配ETFとのトータルリターンの比較
についてご紹介します。
SJWの株価
SJWグループ(SJW)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- 株価はコロナショックからの回復後、横ばいの傾向
SJWとS&P500とのトータルリターンの比較
SJWグループ(SJW)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2023年9月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。
- 市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンで上回る
SJWと高配当ETFとのトータルリターンの比較
SJWグループ(SJW)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。
- 高配当ETFのVYM、SPYDに対しトータルリターンで上回る
SJWと連続増配ETFとのトータルリターンの比較
SJWグループ(SJW)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。
VIGが設定された’06年以降からの比較です。
- 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンで下回る
連続増配ETFには劣るけど、S&P500、高配当ETFよりいいリターンなんだね!
どんな会社なの?
では銘柄に関する情報についてご紹介します
SJWグループ:SJWの銘柄分析
ここでは
- 基本的な情報
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
SJWの基本情報
SJWグループ(SJW)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | SJW(SJWグループ) |
本社所在地 | 米国カリフォルニア州 |
設立日 | 1985年 |
従業員数 | 約700人 |
セクター | 公益 |
配当時期(支払い月) | 年4回(3/6/9/12月) |
株価 | 62.7 ドル※ |
配当利回り | 2.43 %※ |
連続増配年数 | 57年 |
採用指数 |
SJWグループ(SJW)は、カリフォルニア州サンノゼなどに拠点を置く水道事業会社です。
1985年に「SJW Corp.」という名前でカリフォルニア州の法人として設立され、2016年に「SJWグループ」に社名を変更しました。
連続増配年数は57年にわたります。
SJWの主な事業内容
SJWグループ(SJW)の主力サービスは以下の通りです。
SJWグループ(SJW)は、カリフォルニア州サンノゼなどに拠点を置く水道会社を子会社に持つ持株会社です。
主力である水道事業では、子会社を通じてカリフォルニア州サンノゼ、テキサス州の一部、コネチカット州の一部に水道サービスを提供しています。
また不動産事業では、子会社であるSJW Land Companyを通じて、主にサンノゼ大都市圏の商業ビル、フロリダ州、テキサス州、コネチカット州などに不動産を所有し、不動産管理及び投資活動を行っています。
SJWの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
SJWグループ(SJW)の業績の推移は以下の通りです。
- 売上高、営業利益共に順調に増加傾向
SJWのEPS(1株当たり利益)
SJWグループ(SJW)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用
- EPSはばらつきがあるが、全体的には増加傾向
SJWのキャッシュフロー(営業CF、フリーCF、営業CFマージン)
SJWグループ(SJW)のキャッシュフローの推移は以下の通りです。
※営業CFマージン = 営業CF ÷ 売上高
- 営業キャッシュフローはばらつきがあるが全体的には増加傾向
- フリーキャッシュフローはマイナス傾向
興味あり
業績は順調だね!
でもフリーキャッシュフローがマイナスなのが気になる。。。
今後はどうなるのかな?
では今後の見通しについて紹介します
SJWグループ:SJWの今後の見通し
SJWグループ(SJW)は主に以下の理由から、今後も緩やかながら継続して成長が期待できると考えられます。
- 米国の全体の人口は今後も増加傾向
- 水道、電気という公益事業は、ライフラインとして欠かせない
米国の人口は今後も増加する傾向が予測されていて、その中でSJWグループが手掛けるカリフォルニア州の人口も増加が予測されています。
また水道、電気というライフラインは、好不況に関わらず人が生活する上で必要なものなので、人口の増加に伴い、緩やかに収益も増加していくことが予測されます。
ただし、以下のようなことには注意が必要です。
- 公益事業は安定しているが、逆に急な成長は望めない
- 急な失業により水道/電気料金が払えない人が増加すれば、収益は減少する
- 何らかの理由で製造業の工場停止が多発すれば、水道使用量も減少する
- 原油価格暴落等でシェールオイル企業の倒産が進めば、掘削時に使用する分の水道使用量が減少する
上記2~4は2020年のコロナショックの時にロックダウン等が原因で実際に起きたことです。
公益事業は良くも悪くも比較的安定したセクターですが、上記のような特殊な状況においては安定感も崩れることがあることは念頭に置いておく必要があります。
また、個別の要素として、フリーキャッシュフローがマイナスになっている点には注意が必要です。
フリーキャッシュフローは配当の原資になりますので、今後も連続増配が続けられるかは注意する必要があります。
まとめ
本記事では、
- SJWグループの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- SJWグループの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- SJWグループの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- SJWグループの今後の見通し
について解説しました。
SJWグループ(SJW)は、カリフォルニア州サンノゼなどに拠点を置く水道事業の持株会社です。
日本では聞きなれない企業ですが、株主還元に積極的で連続増配57年を記録し、米国配当王に名を連ねています。
今後も米国の人口増加に伴い、緩やかながら安定した成長に期待されますが、急な成長は望めない点などに注意が必要です。
また、個別の要素として、フリーキャッシュフローがマイナスになっている点には注意が必要です。
フリーキャッシュフローは配当の原資になりますので、今後も連続増配が続けられるかは注意する必要があります。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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また、配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめていますので良ければ参考にしてみてください。
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