
興味あり
米国のコムキャストは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではコムキャスト(CMCSA)について銘柄分析を行いました
コムキャストは米国の通信サービスセクターを代表する大型銘柄です。
配当による株主還元にも積極的で、連続増配は16年になります。
- コムキャストの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- コムキャストの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- コムキャストの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- コムキャストの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ通信サービスセクターの「ベライゾン・コミュニケーションズ」、「AT&T」も紹介しています。
結論:[連続増配16年]コムキャスト:CMCSAの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<コムキャストの配当金情報>
- 利回り:約1.5%~2.5%の水準で推移
- 増配率:近年は約8~20%程度の水準で推移
- 配当性向:2021年までは約40%以下の低い水準だが、2022年に増加
<コムキャストの株価情報>
- 株価:コロナショックからは急回復したが、2021年後半から株価は低迷
- トータルリターン:S&P500、VYM、VIG、をやや下周り、SPYDとほぼ同等
<コムキャストの銘柄分析>
- 事業:合併により規模を拡大したメディア・コングロマリット
- 業績:売上高は基本的に右肩上がりで推移しているが、営業利益は2022年に減少
<コムキャストの今後の見通し>
- 今後も映像コンテンツ市場の成長、新型コロナ収束によるテーマパーク市場の回復に伴い、緩やかながらも成長に期待
コムキャストは米国ペンシルベニア州に本社を置くケーブルテレビ・情報通信・メディアエンターテイメントの企業です。
設立時はケーブルテレビ事業を行っていましたが、合併によりメディア事業を幅広く手掛けるコングロマリット※企業になりました。
今後も映像コンテンツ市場の成長、新型コロナ収束によるテーマパーク市場の回復に伴い、緩やかながらも成長が期待されます。
ただし、映像コンテンツ市場は競争が激しく、ネットフリックス(NFLX)などとの競争による影響は注視する必要があります。
※コングロマリット:業種の異なる企業間の合併や買収によって成立した,多業種間にまたがる巨大企業。複合企業。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
コムキャスト:CMCSAの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
CMCSAの配当利回りの推移
コムキャスト(CMCSA)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています
※’17年に2:1の株式分割を実施している為、’16年以前はその分を補正済


- 約1.5%~2.5%の水準で推移
CMCSAの配当額の推移
コムキャスト(CMCSA)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。
※’17年に2:1の株式分割を実施している為、’16年以前はその分を補正済


- 全体的にきれいな右肩上がりで順調に増加傾向
CMCSAの増配率の推移
コムキャスト(CMCSA)の2011年以降における年間配当増配率の数値及び推移です。
※’17年に2:1の株式分割を実施している為、’16年以前はその分を補正済


- 近年は約8~20%程度の水準で推移
CMCSAの配当性向の推移
コムキャスト(CMCSA)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり希薄化EPS)×100 で計算
※’17年に2:1の株式分割を実施している為、’16年以前はその分を補正済


- 2021年までは約40%以下の低い水準だが、2022年に増加


興味あり
増配率は高めだけど、今後の配当性向が心配。。
株価はどうかな?


では株価関係の情報についてご紹介します
コムキャスト:CMCSAの株価情報
ここでは
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 連続増配ETFとのトータルリターンの比較
についてご紹介します。
CMCSAの株価
コムキャスト(CMCSA)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショックからは急回復したが、2021年後半から株価は低迷
CMCSAとS&P500とのトータルリターンの比較
コムキャスト(CMCSA)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2023年5月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。


- 長期におけるトータルリターンで市場平均のS&P500を下回る
CMCSAと高配当ETFとのトータルリターンの比較
コムキャスト(CMCSA)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。


- トータルリターンは高配当ETFのVYMを下回り、SPYDとほぼ同等
CMCSAと連続増配ETFとのトータルリターンの比較
コムキャスト(CMCSA)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。
VIGが設定された’06年以降からの比較です。


- 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンでやや下回る


最近の株価はあまり調子が良くないんだね。。
どんな会社なの?


では銘柄に関する情報についてご紹介します
コムキャスト:CMCSAの銘柄分析
ここでは
- 基本的な情報
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
CMCSAの基本情報
コムキャスト(CMCSA)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | CMCSA(コムキャスト) |
本社所在地 | 米国ペンシルベニア州フィラデルフィア |
設立日 | 1963年 |
従業員数 | 約189,000人 |
セクター | 通信サービス |
配当時期(支払い月) | 年4回(1/4/7/10月) |
株価 | 40.58 ドル※ |
配当利回り | 2.86 %※ |
連続増配年数 | 16年 |
採用指数 | S&P500 |
コムキャストはケーブルテレビ・情報通信・メディアエンターテイメントの企業です。
連続増配年数は16年にわたります。
CMCSAの主な事業内容
コムキャスト(CMCSA)の主力サービスは以下の通りです。
- ケーブルテレビ/インターネット
- 衛星放送
Sky(欧州)
- テーマパーク
ユニバーサルスタジオ(NBCユニバーサル)
コムキャストはケーブルテレビ・情報通信・メディアエンターテイメントの企業です。
元はケーブルテレビの会社として設立されましたが、’09年にNBCユニバーサルの経営権を取得し’13年に完全子会社化しています。
また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の運営会社であるユー・エス・ジェイも’17年に完全子会社化しています。
さらに’18年にSkyを子会社化し、巨大なメディア・コングロマリットとなっています。
CMCSAの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
コムキャスト(CMCSA)の業績の推移は以下の通りです。


- 売上高は基本的に右肩上がりで推移
- 営業利益は’22年に悪化
CMCSAのEPS(1株当たり利益)
コムキャスト(CMCSA)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 希薄化EPS を使用


- ばらつきが大きく、全体的には横ばいの傾向


興味あり
去年の業績はちょっと心配だね
でも幅広い事業は面白い!
今後はどうなるのかな?


では今後の見通しについて紹介します
コムキャスト:CMCSAの今後の見通し
コムキャストは主に以下の理由から、今後も緩やかながら成長が期待できると考えられます。
- 映像コンテンツ市場は緩やかながらも今後も成長が期待される
- テーマパーク市場は新型コロナの収束に伴い回復、成長が期待される
コムキャストの主力事業である映像コンテンツ市場は、今後も成長が期待されます。
米国の映像コンテンツを含むデジタルコンテンツ市場は2030年にかけて年率約+11.3%程度の成長が予測されています。(下記グラフ参照)
またコロナ渦で打撃を受けたテーマパーク市場も、新型コロナの収束に伴い今後は回復が期待されます。
ただし、映像コンテンツ市場は競争が激しく、ネットフリックス(NFLX)などとの競争による影響は注視する必要があります。


まとめ


本記事では、
- コムキャストの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- コムキャストの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- コムキャストの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- コムキャストの今後の見通し
について解説しました。
<コムキャストの配当金情報>
- 利回り:約1.5%~2.5%の水準で推移
- 増配率:近年は約8~20%程度の水準で推移
- 配当性向:2021年までは約40%以下の低い水準だが、2022年に増加
<コムキャストの株価情報>
- 株価:コロナショックからは急回復したが、2021年後半から株価は低迷
- トータルリターン:S&P500、VYM、VIG、をやや下周り、SPYDとほぼ同等
<コムキャストの銘柄分析>
- 事業:合併により規模を拡大したメディア・コングロマリット
- 業績:売上高は基本的に右肩上がりで推移しているが、営業利益は2022年に減少
<コムキャストの今後の見通し>
- 今後も映像コンテンツ市場の成長、新型コロナ収束によるテーマパーク市場の回復に伴い、緩やかながらも成長に期待
コムキャストは米国ペンシルベニア州に本社を置くケーブルテレビ・情報通信・メディアエンターテイメントの企業です。
設立時はケーブルテレビ事業を行っていましたが、合併によりメディア事業を幅広く手掛けるコングロマリット企業になりました。
今後も映像コンテンツ市場の成長、新型コロナ収束によるテーマパーク市場の回復に伴い、緩やかながらも成長が期待されます。
ただし、映像コンテンツ市場は競争が激しく、ネットフリックス(NFLX)などとの競争による影響は注視する必要があります。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。


最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ通信サービスセクターの「ベライゾン・コミュニケーションズ」、「AT&T」も紹介しています。
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