
興味あり
米国のコムキャストは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではコムキャスト(CMCSA)について銘柄分析を行いました
コムキャストは米国の通信サービスセクターを代表する大型銘柄です。
配当による株主還元にも積極的で、連続増配は14年になります。
- コムキャストの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- コムキャストってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- コムキャストの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ通信サービスセクターの「ベライゾン・コミュニケーションズ」、「AT&T」も紹介しています。
結論:[連続増配14年]コムキャスト:CMCSAの配当,株価,今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<コムキャストの配当金情報>
- 利回りは約1.5%~2.5%の水準で安定
- 増配率は高く、安定して推移
- 配当性向は40%以下に抑えられ、余力も十分
<コムキャストってどんな会社?>
- 合併により規模を拡大したメディア・コングロマリット
- 株価はコロナショック以前の高値を更新済
- トータルリターンは長期のS&P500を下回るが、直近のSPYDを上回り、VYMとほぼ同等
<コムキャストの今後の見通し>
- 今後も映像コンテンツ市場の成長、新型コロナ収束によるテーマパーク市場の回復に伴い、成長が期待される
コムキャストは米国ペンシルベニア州に本社を置くケーブルテレビ・情報通信・メディアエンターテイメントの企業です。
設立時はケーブルテレビ事業を行っていましたが、合併によりメディア事業を幅広く手掛けるコングロマリット企業になりました。
また、増配率は高く安定し、配当性向も高くない為余力も十分確保しています。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
コムキャスト:CMCSAの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
※’17年に2:1の株式分割を実施している為、’16年以前はその分を補正済
CMCSAの配当利回りの推移
コムキャスト(CMCSA)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 約1.5%~2.5%の水準で安定(平均約1.7%)
CMCSAの配当額の推移
コムキャスト(CMCSA)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。

- 全体的にきれいな右肩上がりで順調に増加傾向
CMCSAの増配率の推移
コムキャスト(CMCSA)の2011年以降における年間配当増配率の数値及び推移です。

- 約10%以上の高い水準を確保
- ’20年のコロナ渦でも約10%の大幅増配を確保
CMCSAの配当性向の推移
コムキャスト(CMCSA)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算
※’17年に2:1の株式分割を実施している為、’16年以前はその分を補正済

- 約40%以下の低い水準で増配余力を十分確保

興味あり
増配率は高くて安定してるし、余力も十分だね!
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
コムキャスト:CMCSAってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
CMCSAの基本情報
コムキャスト(CMCSA)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | CMCSA(コムキャスト) |
本社所在地 | 米国ペンシルベニア州フィラデルフィア |
設立日 | 1963年 |
従業員数 | 約184,000人 |
セクター | 通信サービス |
配当時期(支払い月) | 年4回(1/4/7/10月) |
株価 | 37.75 ドル※ |
配当利回り | 2.85 %※ |
連続増配年数 | 14年 |
採用指数 | S&P500 |
コムキャストはケーブルテレビ・情報通信・メディアエンターテイメントの企業です。
連続増配年数は14年にわたります。
CMCSAの株価
コムキャスト(CMCSA)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショックからは順調に回復し、コロナ以前の高値を更新済
CMCSAとS&P500とのトータルリターンの比較
コムキャスト(CMCSA)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2021年12月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- 2001年~2021年12月時点において、市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンでやや下回る
CMCSAと高配当ETFとのトータルリターンの比較
コムキャスト(CMCSA)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。

- 過去6年間において、高配当ETFのSPYDを上回り、VYMと同等のトータルリターンを残す

長期のS&P500は下回るけど、最近の高配当ETFとは差がないんだね!
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
CMCSAの主な事業内容
コムキャスト(CMCSA)の主力サービスは以下の通りです。
- ケーブルテレビ/インターネット
- 衛星放送
Sky(欧州)
- テーマパーク
ユニバーサルスタジオ(NBCユニバーサル)
コムキャストはケーブルテレビ・情報通信・メディアエンターテイメントの企業です。
元はケーブルテレビの会社として設立されましたが、’09年にNBCユニバーサルの経営権を取得し’13年に完全子会社化しています。
また’18年にSkyを子会社化し、巨大なメディア・コングロマリットとなっています。
CMCSAの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
コムキャスト(CMCSA)の業績の推移は以下の通りです。

- ややばらつきはあるが売上高は基本的に右肩上がりで推移
- 直近3年の営業利益率は約20%で十分高収益
CMCSAのEPS(1株当たり利益)
コムキャスト(CMCSA)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用

- 基本的には右肩上がりで推移

興味あり
業績は悪くないね!!
幅広い事業も面白い!
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
コムキャスト:CMCSAの今後の見通し
コムキャストは主に以下の理由から、今後も緩やかながら成長が期待できると考えられます。
- 映像コンテンツ市場は緩やかながらも今後も成長が期待される
- テーマパーク市場は今後新型コロナが収束し、回復、成長が期待される
コムキャストの主力事業である映像コンテンツ市場は、今後も成長が期待されます。
また、現在打撃を受けているテーマパーク市場も、新型コロナの収束に伴い今後は回復が期待されます。

まとめ

本記事では、
- コムキャストの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- コムキャストってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- コムキャストの今後の見通し
について解説しました。
<コムキャストの配当金情報>
- 利回りは約1.5%~2.5%の水準で安定
- 増配率は高く、安定して推移
- 配当性向は40%以下に抑えられ、余力も十分
<コムキャストってどんな会社?>
- 合併により規模を拡大したメディア・コングロマリット
- 株価はコロナショック以前の高値を更新済
- トータルリターンは長期のS&P500を下回るが、直近のSPYDを上回り、VYMとほぼ同等
<コムキャストの今後の見通し>
- 今後も映像コンテンツ市場の成長、新型コロナ収束によるテーマパーク市場の回復に伴い、成長が期待される
映像コンテンツを幅広く手掛けるコムキャストは、市場の緩やかな成長に乗り、今後も成長が予想されます。
またテーマパーク市場は新型コロナ収束に伴う反発が期待できます。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ通信サービスセクターの「ベライゾン・コミュニケーションズ」、「AT&T」も紹介しています。
米国株投資、米国連続増配/高配当株投資に役立つ本
米国株投資に関して学習するには、書籍の活用も効果的です。
米国株投資、米国連続増配/高配当株投資を紹介した本がいくつか出版されているので、代表的な本を紹介します。
コメント