
興味あり
米国のクアルコムは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではクアルコム(QCOM)について銘柄分析を行いました
クアルコムは米国の情報技術セクターに属する半導体メーカーです。
配当による株主還元にも積極的で、連続増配は20年になります。
- クアルコムの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- クアルコムってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- クアルコムの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ情報技術セクターの「オートマチック・データ・プロセッシング」、「IBM」、「マイクロソフト」、「ビザ」も紹介しています。
結論:[連続増配20年]クアルコム:QCOMの配当,株価,今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<クアルコムの配当金情報>
- 利回りは約1.5%~4.5%の水準でバラツキあり
- 増配率は近年減少傾向だが、コロナ渦でも増配を確保
<クアルコムってどんな会社?>
- 通信技術及び半導体の設計開発を行うファブレスメーカー
- 株価はコロナショック以降大幅に上昇し最高値を更新
- トータルリターンは長期のS&P500、直近の高配当ETFの両方を上回る
<クアルコムの今後の見通し>
- 今後も半導体市場の高い成長率に乗り、成長が期待される
クアルコムは米国カリフォルニア州に本社を置く半導体メーカーです。
トータルリターンではS&P500、高配当ETFを上回る実績を残しています。
また、新型コロナに伴う社会の変化でデジタルトランスフォーメーション(DX)が本格的に進展し、半導体市場は今後も高い成長性が期待できます。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
クアルコム:QCOMの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
についてご紹介します。
QCOMの配当利回りの推移
クアルコム(QCOM)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 約1.5%~4.5%の水準でバラツキあり(平均約2.5%)
- ’19、’20の利回り低下は後述の株価上昇が主要因
QCOMの配当額の推移
クアルコム(QCOM)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。

- バラツキはあるが、全体的に右肩上がりで順調に増加傾向
QCOMの増配率の推移
クアルコム(QCOM)の2011年以降における年間配当増配率の数値及び推移です。

- 近年増配率は減少傾向
- ’20年のコロナ渦でも増配は確保

興味あり
配当は順調に増加しているね!
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
クアルコム:QCOMってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
QCOMの基本情報
クアルコム(QCOM)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | QCOM(クアルコム) |
本社所在地 | 米国カリフォルニア州サンディエゴ |
設立日 | 1985年 |
従業員数 | 約45,000人 |
セクター | 情報技術 |
配当時期(支払い月) | 年4回(3/6/9/12月) |
株価 | 117.26 ドル※ |
配当利回り | 2.60 %※ |
連続増配年数 | 20年 |
採用指数 | S&P500 |
クアルコムは通信技術および半導体の設計開発を行う企業です。
1985年に設立されまだ歴史は短いですが、CDMA方式携帯電話の実用化に成功して成長を遂げました。
また連続増配年数は20年にわたります。
QCOMの株価
クアルコム(QCOM)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショック以降大幅に上昇し、最高値を更新中
QCOMとS&P500とのトータルリターンの比較
クアルコム(QCOM)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2021年11月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- 2001年~2021年11月時点において、市場平均のS&P500に連動したSPYを上回るトータルリターンを残す
QCOMと高配当ETFとのトータルリターンの比較
クアルコム(QCOM)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。

- 過去6年間において、高配当ETFのVYM、SPYDを大きく上回るトータルリターンを残す

長期のS&P500、最近の高配当ETFのどっちよりもいい成績なんだね!
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
QCOMの主な事業内容
クアルコム(QCOM)の主力商品、サービスは以下の通りです。
クアルコムは米国カリフォルニア州に本社を置く半導体メーカーです。
ただし自社で工場は持たないファブレスメーカーで、半導体の製造は他社に委託しています。
特にモバイル端末に搭載される「Snapdragon」は高性能で幅広い端末に使用されています。
QCOMの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
クアルコム(QCOM)の業績の推移は以下の通りです。

- ややばらつきあるが業績は基本的に右肩上がりで推移
- 直近3年の営業利益率は31%で非常に高収益

興味あり
最近の業績が調子いいね!!
「Snapdragon」も聞いたことがある!
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
クアルコム:QCOMの今後の見通し
クアルコムは主に以下の理由から、今後も成長が期待できると考えられます。
- 世界の半導体市場は年率約6%で成長を続ける予測
- 高性能の「Snapdragon」は今後も幅広いモバイル端末に使用される見込み
英調査会社のOMDIAによると、半導体世界市場の年平均成長率はコロナ以前は1%を想定していましたが、コロナ後は6%に上方修正しています。
新型コロナに伴う社会の変化でデジタルトランスフォーメーション(DX)が本格的に進展し始めたことに加え、米中の覇権争いによって半導体が「戦略物資」となったことが要因です。

まとめ

本記事では、
- クアルコムの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- クアルコムってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- クアルコムの今後の見通し
について解説しました。
<クアルコムの配当金情報>
- 利回りは約1.5%~4.5%の水準でバラツキあり
- 増配率は近年減少傾向だが、コロナ渦でも増配を確保
<クアルコムってどんな会社?>
- 通信技術及び半導体の設計開発を行うファブレスメーカー
- 株価はコロナショック以降大幅に上昇し最高値を更新
- トータルリターンは長期のS&P500、直近の高配当ETFの両方を上回る
<クアルコムの今後の見通し>
- 今後も半導体市場の高い成長率に乗り、成長が期待される
コロナショックをバネにして、半導体市場は今後も大きく成長することが予想されます。
その半導体市場で高性能なモバイル向けSoCである「Snapdragon」を持つクアルコムは、さらなる成長が期待されます。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ情報技術セクターの「オートマチック・データ・プロセッシング」、「IBM」、「マイクロソフト」、「ビザ」も紹介しています。
米国株投資、米国連続増配/高配当株投資に役立つ本
米国株投資に関して学習するには、書籍の活用も効果的です。
米国株投資、米国連続増配/高配当株投資を紹介した本がいくつか出版されているので、代表的な本を紹介します。
コメント