[連続増配29年]インターナショナル・ビジネス・マシーンズ:IBMの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し

配当貴族

  

IBMに<br>興味あり
IBMに
興味あり

米国のインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は配当金をどれくらいもらえるの?

株価は?業績は?詳しく知りたい!

米国連続増配株全力マン
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こんな疑問にお答えする為、本記事ではインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)について銘柄分析を行いました

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は米国の情報技術セクターに属する大型銘柄です。

日本では正式名称よりも「IBM」で認知されていますね。

株主還元に積極的で、連続増配29年を記録し、米国配当貴族に名を連ねています。

この記事でわかること
  • IBMの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
  • IBMの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
  • IBMの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
  • IBMの今後の見通し

私は2019年から米国連続増配株をメインに投資しています。

  • 2019年金融資産約200万円程度→2023年 2000万円達成
  • 1億円貯めてセミリタイヤが目標
  • 30代、妻、息子(4歳/1歳)と4人暮らし

結論:[連続増配29年]インターナショナル・ビジネス・マシーンズ:IBMの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し

まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。

結論

配当金情報

  • 利回り:約1.5%~5.5%の水準で推移
  • 増配率:全体的に右肩下がりで縮小傾向
  • 配当性向:右肩上がりで上昇し、直近は約70%前後の水準

株価情報

  • 株価:コロナショックからは徐々に回復し、2024年に急上昇
  • トータルリターン:S&P500、高配当ETF、連続増配ETFを下回る

銘柄分析

  • 事業:ビッグブルーと呼ばれる大手IT企業
  • 業績:売上高、営業利益共に減少傾向だが、2020年頃を境にやや回復傾向

今後の見通し

  • IBMがかつての成長を取り戻せるかどうかは、今後クラウドサービスを発展させられるか生成AI関連事業での収益を増加させられるかにかかっている

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は米国ニューヨーク州に本社を置く大手IT企業です。

ビッグブルーという愛称で呼ばれ、世界170か国以上に事業を展開しています。

連続増配は29年継続していますが増配率は減少傾向です。

IBMがかつての成長を取り戻せるかどうかは、今後クラウドサービスを発展させられるか生成AI関連事業での収益を増加させられるかにかかっています。

直近で回復の兆しが見え始め、2024年1月に発表した今年の売上高伸び率見通しが市場予想を上回り、株価も急上昇しています。

ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ:IBMの配当金情報

それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。

ここでは、

  • 配当利回りの推移
  • 配当額の推移
  • 年増配率の推移
  • 配当性向の推移

についてご紹介します。

IBMの配当利回りの推移

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。

※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の年間配当利回りの推移
ポイント
  • 配当利回りは約1.5%~5.5%の水準で推移

IBMの配当額の推移

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の配当金の推移
ポイント
  • 配当額は増加しているが、近年上がり方は鈍化傾向

IBMの増配率の推移

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の年増配率の推移
ポイント
  • 増配率は全体的に右肩下がりで縮小傾向

IBMの配当性向の推移

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。

※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の年間配当性向の推移
ポイント
  • 配当性向は右肩上がりで上昇し、直近は約70%前後の水準
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利回りは高いけど、増配率は下がってきて、配当性向も増加してるから苦しそう。。。

株価はどうかな?

米国連続増配株全力マン
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では株価関係の情報についてご紹介します

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ:IBMの株価情報

ここでは

  • 株価
  • S&P500とのトータルリターンの比較
  • 高配当ETFとのトータルリターンの比較
  • 連続増配ETFとのトータルリターンの比較

についてご紹介します。

IBMの株価

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の週足リアルタイムチャートです。

※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。

ポイント
  • コロナショックからは徐々に回復し、2024年に急上昇

IBMとS&P500とのトータルリターンの比較

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。

2001年以降から2023年12月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)とSPY(S&P500)とのトータルリターン比較
ポイント
  • 市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンで下回る

IBMと高配当ETFとのトータルリターンの比較

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)と、高配当ETFであるVYMSPYDとを比較しました。

SPYDが設定された’15年以降の比較です。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)とVYMとSPYDとのトータルリターン比較
ポイント
  • トータルリターンで高配当ETFを下回る

IBMと連続増配ETFとのトータルリターンの比較

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。

VIGが設定された’08年以降からの比較です。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)とVIGとのトータルリターン比較
ポイント
  • 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンで下回る
IBMに興味あり
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株価はあんまり伸びてないんだね。。。

どんな会社なの?

米国連続増配株全力マン
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では銘柄に関する情報についてご紹介します。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ:IBMの銘柄分析

ここでは

  • 基本的な情報
  • 事業内容
  • 業績

についてご紹介します。

IBMの基本情報

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の基本的な情報です。

ティッカー(正式名称)  IBM(インターナショナル・ビジネス・マシーンズ)
本社所在地米国ニューヨーク州アーモンク
設立日1911年
従業員数約31万人
セクター情報技術
配当時期(支払い月)年4回(3/6/9/12月)
株価187.42 ドル
配当利回り3.48 %
連続増配年数29年
採用指数NYダウ、S&P500
                           ※2024.1.27時点

IBMは情報技術セクターの大型銘柄です。

連続増配年数は29年にわたります。

IBMの主な事業内容

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の主力サービス、商品は以下の通りです。

IBMの主力商品・サービス
  • クラウド&コグニティブソフトウェア

   IBM Cloud Pak System(+Red Hatソフトウェア) 等

  • グローバル ビジネス サービス

   企業へのコンサルティング事業 等

  • グローバル テクノロジー サービス

   企業のIT・AIシステム構築、IBM Watson 等

  • システムズ

   メインフレームコンピューターの開発、販売、IBM Z 等

過去、IBMが大きく躍進したハードウェア事業(上記ではIBM Z等)は縮小を続けています。

それに代わり、近年はソフトウェアやサービスを主力にする事業に転換してきています。

その中でも特に力を入れているのがクラウドサービスで、2019年に「Red Hat」を約340億ドル(日本円で当時約3.8兆円)で買収しています。

IBMの歴史でも過去最高額の買収で、これによりクラウドサービスが今後どう発展していくかがカギになります。

またIBMは’21年に、上記グローバル テクノロジー サービス部門の中でSI事業アウトソーシングなどを担当する部門を「キンドリル」として分社化しています。

IBMの業績(売上高、営業利益、営業利益率)

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の業績の推移は以下の通りです。

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の業績の推移
ポイント
  • 売上高、営業利益共に下落傾向だったが、2020年頃を境にやや回復傾向

IBMのEPS(1株当たり利益)

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)のEPSの推移は以下の通りです。

※EPS = 調整後希薄化EPS を使用

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の調整後希薄化EPSの推移
ポイント
  • 全体的に下落傾向だったが、2020年頃を境にやや横ばい~回復傾向

IBMのキャッシュフロー(営業CF、フリーCF、営業CFマージン)

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)のキャッシュフローの推移は以下の通りです。

※営業CFマージン = 営業CF ÷ 売上高

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)のキャッシュフローの推移
ポイント
  • 営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー共に減少傾向だったが、2023年にやや上昇
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ずっと業績は下がってたけど、回復の兆しが見えた??

今後はどうなるのかな?

米国連続増配株全力マン
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では今後の見通しについて紹介します

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ:IBMの今後の見通し

IBMが今後かつての成長を取り戻せるかどうかは、

  • 今後クラウドサービスを発展させられるか
  • 生成AI関連事業での収益を増加させられるか

にかかっています。

その為に2019年にRed Hatを約340億ドル(日本円で当時約3.8兆円)という巨額で買収し、勝負を賭けたわけです。

そうして巻き返しをかけようとした矢先の2020年に「コロナショック」に見舞われて、出鼻をくじかれた形です。

さらに、現状は

  • クラウド部門は利益を上げ成長はしているが、まだ他部門の利益規模に追いついていない
  • クラウドサービスで競合するのが「アマゾン(AWS)」と「マイクロソフト(Azure)」という巨大企業

といった状況で、苦戦が強いられる戦いになっています。

この苦境を乗り越えてクラウドサービスを発展させられるか、注目する必要があります。

また、近年の生成AIブームに対して、IBMでは「チャットGPT」などの生成AI技術を企業が構築できるさまざまなツールを提供し、成長しています。

これらを受けて、2024年1月に発表した今年の売上高伸び率見通しが市場予想を上回り、株価も急上昇しています。

引用元:IBM H.P.(IBM Cloud Pak System)

まとめ

本記事では、

  • IBMの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
  • IBMの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
  • IBMの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
  • IBMの今後の見通し

について解説しました。

結論

配当金情報

  • 利回り:約1.5%~5.5%の水準で推移
  • 増配率:全体的に右肩下がりで縮小傾向
  • 配当性向:右肩上がりで上昇し、直近は約70%前後の水準

株価情報

  • 株価:コロナショックからは徐々に回復し、2024年に急上昇
  • トータルリターン:S&P500、高配当ETF、連続増配ETFを下回る

銘柄分析

  • 事業:ビッグブルーと呼ばれる大手IT企業
  • 業績:売上高、営業利益共に減少傾向だが、2020年頃を境にやや回復傾向

今後の見通し

  • IBMがかつての成長を取り戻せるかどうかは、今後クラウドサービスを発展させられるか生成AI関連事業での収益を増加させられるかにかかっている

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は米国ニューヨーク州に本社を置く大手IT企業です。

ビッグブルーという愛称で呼ばれ、世界170か国以上に事業を展開しています。

連続増配は29年継続していますが増配率は減少傾向です。

IBMがかつての成長を取り戻せるかどうかは、今後クラウドサービスを発展させられるか生成AI関連事業での収益を増加させられるかにかかっています。

直近で回復の兆しが見え始め、2024年1月に発表した今年の売上高伸び率見通しが市場予想を上回り、株価も急上昇しています。

米国連続増配株全力マン
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最後までご覧頂きありがとうございました!

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また、配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめていますので良ければ参考にしてみてください。

同じ情報技術セクターの「オートマチック・データ・プロセッシング」、「マイクロソフト」、「クアルコム」も紹介しています。

  

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コメント

  1. まるこ より:

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    • 米国連続増配株全力マン しげぞう より:

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