
興味あり
米国のアイビーエム(IBM)は配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではアイビーエム(IBM)について銘柄分析を行いました
アイビーエム(IBM)は米国の情報技術セクターに属する大型銘柄です。
配当による株主還元にも積極的で、連続増配は27年になります。
- IBMの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- IBMってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- IBMの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じ情報技術セクターの「オートマチック・データ・プロセッシング」、「マイクロソフト」、「クアルコム」も紹介しています。
結論:[連続増配27年]アイビーエム:IBMの配当,株価,今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<IBMの配当金情報>
- 利回りは約1.5%~5.5%の間で右肩上がりで推移
- 増配率は全体的に右肩下がりで推移
- 配当性向は右肩上がりで上昇し、直近は約70%前後の水準
<IBMってどんな会社?>
- 大型のIT企業
- 株価はコロナショックからは既に回復するが、コロナ以前の最高値からは下回る
- トータルリターンはS&P500、高配当ETFを下回る
<IBMの今後の見通し>
- IBMがかつての成長を取り戻せるかどうかは、今後クラウドサービスを発展させられるかにかかっている
IBMは米国ニューヨーク州に本社を置く大手IT企業です。
ビッグブルーという愛称で呼ばれ、世界170か国以上に事業を展開しています。
また株価低下に伴い、配当利回りは上昇傾向です。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
アイビーエム:IBMの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
IBMの配当利回りの推移
アイビーエム(IBM)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 配当利回りは約1.5%~5.5%の間で右肩上がりで推移(後述の株価の下落が主要因)
IBMの配当額の推移
アイビーエム(IBM)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。

- 右肩上がりだが、近年上がり方は鈍化傾向
IBMの増配率の推移
アイビーエム(IBM)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。

- 全体的に右肩下がりで縮小傾向
- コロナ渦後の’21年も増配は確保
IBMの配当性向の推移
アイビーエム(IBM)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算

- 右肩上がりで上昇し、直近は約70%前後の水準

興味あり
利回りは高いけど、増配率は下がってきてるんだね。。。
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
アイビーエム:IBMってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
IBMの基本情報
アイビーエム(IBM)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | IBM(インターナショナル・ビジネス・マシーンズ) |
本社所在地 | 米国ニューヨーク州アーモンク |
設立日 | 1911年 |
従業員数 | 約35万人 |
セクター | 情報技術 |
配当時期(支払い月) | 年4回(3/6/9/12月) |
株価 | 144.05 ドル※ |
配当利回り | 4.59 %※ |
連続増配年数 | 27年 |
採用指数 | NYダウ、S&P500 |
IBMは情報技術セクターの大型銘柄です。
連続増配年数は27年にわたります。
IBMの株価
アイビーエム(IBM)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショックからは既に回復するが、コロナ以前の最高値からは下回る
IBMとS&P500とのトータルリターンの比較
アイビーエム(IBM)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2022年4月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- 市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンで下回る
IBMと高配当ETFとのトータルリターンの比較
アイビーエム(IBM)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。

- 過去6年間において、高配当ETFのVYM、SPYDにトータルリターンで下回る

S&P500、高配当ETFよりリターンは悪いんだね。。。
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
IBMの主な事業内容
アイビーエム(IBM)の主力サービス、商品は以下の通りです。
- クラウド&コグニティブソフトウェア
IBM Cloud Pak System(+Red Hatソフトウェア) 等
- グローバル ビジネス サービス
企業へのコンサルティング事業 等
- グローバル テクノロジー サービス
企業のIT・AIシステム構築、IBM Watson 等
- システムズ
メインフレームコンピューターの開発、販売、IBM Z 等
過去、IBMが大きく躍進したハードウェア事業(上記ではIBM Z等)は縮小を続けています。
それに代わり、近年はソフトウェアやサービスを主力にする事業に転換してきています。
その中でも特に力を入れているのがクラウドサービスで、2019年に「Red Hat」を約340億ドル(日本円で当時約3.8兆円)で買収しています。
IBMの歴史でも過去最高額の買収で、これによりクラウドサービスが今後どう発展していくかがカギになります。
またIBMは’21年に、上記グローバル テクノロジー サービス部門の中でSI事業やアウトソーシングなどを担当する部門を「キンドリル」として分社化しています。
IBMの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
アイビーエム(IBM)の業績の推移は以下の通りです。

- 近年売上高、営業利益共に下落
IBMのEPS(1株当たり利益)
アイビーエム(IBM)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用

- ばらつきが大きく、近年横ばい~減少傾向

興味あり
最近の業績はあんまりだね。。。
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
アイビーエム:IBMの今後の見通し
IBMが今後かつての成長を取り戻せるかどうかは、
- 今後クラウドサービスを発展させられるか
にかかっています。
その為に2019年にRed Hatを約340億ドル(日本円で当時約3.8兆円)という巨額で買収し、勝負を賭けたわけです。
そうして巻き返しをかけようとした矢先の2020年に「コロナショック」に見舞われて、出鼻をくじかれた形です。
さらに、現状は
- クラウド部門は利益を上げ成長はしているが、まだ他部門の利益規模に追いついていない
- クラウドサービスで競合するのが「アマゾン(AWS)」と「マイクロソフト(Azure)」という巨大企業
といった状況で、苦戦が強いられる戦いになっています。
この苦境を乗り越えてクラウドサービスを発展させられるか、注目する必要があります。
直近の2022年1~3月期決算では市場予想を上回る収益を上げ、クラウド事業も着実に成長を見せています。

まとめ

本記事では、
- IBMの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- IBMってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- IBMの今後の見通し
について解説しました。
<IBMの配当金情報>
- 利回りは約1.5%~5.5%の間で右肩上がりで推移
- 増配率は全体的に右肩下がりで推移
- 配当性向は右肩上がりで上昇し、直近は約70%前後の水準
<IBMってどんな会社?>
- 大型のIT企業
- 株価はコロナショックからは既に回復するが、コロナ以前の最高値からは下回る
- トータルリターンはS&P500、高配当ETFを下回る
<IBMの今後の見通し>
- IBMがかつての成長を取り戻せるかどうかは、今後クラウドサービスを発展させられるかにかかっている
「IT業界の巨人」と言われ、1980年代には米国の時価総額でも1位になっているIBMが、かつての栄光を取り戻せるかどうかはクラウドサービスを発展させられるかにかかっています。
直近の2022年1~3月期決算では市場予想を上回る収益を上げ、クラウド事業も着実に成長を見せています。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
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コメント
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まるこ様
はじめまして、しげぞうです。
返信が遅くなり大変申し訳ありません。
この度はお誘いありがとうございます。
ただ、ありがたいお誘いなんですが、ご遠慮させて頂きます。
宜しくお願い致します。