興味あり
ジョンソン・エンド・ジョンソンは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!
こんな疑問にお答えする為、本記事ではジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)について銘柄分析を行いました
ジョンソン・エンド・ジョンソンは長く安定した増配、高い業績/株価推移を持った米国の製薬、医療機器、ヘルスケア関連製品を扱う多国籍企業です。
また、2023年にはコンシューマーヘルス部門を分社化し、医薬品と医療機器の2部門に経営資源を集中させています。
連続増配は62年で、「配当王」という連続増配年数50年以上の企業に名を連ねています。
私は2019年から米国連続増配株をメインに投資しています
- 2019年金融資産約200万円程度→2023年 2000万円達成
- 1億円貯めてセミリタイヤが目標
- 30代、妻、息子(4歳/1歳)と4人暮らし
結論:[連続増配62年]ジョンソン・エンド・ジョンソン:JNJの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは米国ニュージャージー州に本社を置く、世界最大級のヘルスケア企業です。
配当による株主還元に積極的で、連続増配年数62年を継続し、「配当王」に名を連ねています。
またS&P500格付けにおいて、世界で2社しかない最高評価のAAAを与えられている内の1社です(残りの1社はマイクロソフト)。
2023年にコンシューマーヘルス部門を分社化し、「ケンビュー」という新会社としてスプリットオフしています。
※スプリットオフとは:新会社の株式(今回ならケンビュー株)の一部を親会社(今回ならジョンソン・エンド・ジョンソン)の株と交換することが可能な制度。株式の全部または一部を交換することも、一切交換しないことも可能でした。(日本の証券会社では今回のスプリットオフの取り扱いは無く、既に期限も終了しています)
今後も医薬品需要の増加、収益性の高い製薬市場への注力により成長が期待されます。
ただし、ヘルスケアセクターに投資する際は、政治動向や、訴訟リスクにも注意が必要です。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
ジョンソン・エンド・ジョンソン:JNJの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
JNJの配当利回りの推移
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています
- 配当利回りは約2.5%~3.5%の水準で推移
JNJの配当額の推移
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の2010年以降における配当額の推移です。
- 配当額は全体的にきれいな右肩上がりで順調に増加傾向
JNJの増配率の推移
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の2011年以降における年間配当増配率の推移です。
- 増配率は約5~8%の水準で推移
JNJの配当性向の推移
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり希薄化EPS)×100 で計算
- 配当性向は約40%~50%の水準で安定して推移
興味あり
利回りはそこそこだけど、増配率が高いし安定してるのがいいね!
株価はどうかな?
では株価関係の情報についてご紹介します
ジョンソン・エンド・ジョンソン:JNJの株価情報
ここでは
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 連続増配ETFとのトータルリターンの比較
についてご紹介します。
JNJの株価
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショックの下落からは早期に回復しコロナ前の水準は超えているが、2022年頃からは横ばい~やや下落傾向
JNJとS&P500とのトータルリターンの比較
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2023年8月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。
- 長期におけるトータルリターンで市場平均のS&P500とほぼ同等
JNJと高配当ETFとのトータルリターンの比較
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。
- 高配当ETFのVYMをやや下回り、SPYDとほぼ同等
JNJと連続増配ETFとのトータルリターンの比較
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。
VIGが設定された’06年以降からの比較です。
- 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンでやや下回る
S&P500とほとんど同じリターンなんだね!
どんな会社なの?
では銘柄に関する情報についてご紹介します
ジョンソン・エンド・ジョンソン:JNJの銘柄分析
ここでは
- 基本的な情報
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
JNJの基本情報
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | JNJ(ジョンソン・エンド・ジョンソン) |
本社所在地 | 米国ニュージャージー州ニューブランズウィック |
設立日 | 1887年 |
従業員数 | 約15万人 |
セクター | ヘルスケア |
配当時期(支払い月) | 年4回(3/6/9/12月) |
株価 | 156.55 ドル※ |
配当利回り | 3.03 %※ |
連続増配年数 | 62年 |
採用指数 | NYダウ、S&P500 |
ジョンソン・エンド・ジョンソンは130年以上続く世界最大級のヘルスケア企業です。
NYダウ、S&P500指数にも採用されています。
従業員数は15万人を超え、世界各国に拠点を持っています。
また連続増配年数は62年で、半世紀以上にわたり増配を続けている優良企業です。
JNJの主な事業内容
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の主力商品は以下の通りです。
商品は大きく「医療機器」、「医薬品」に分かれています。
「ヘルスケア製品」も取り扱っていましたが、2023年にコンシューマーヘルス部門を分社化し、「ケンビュー」という新会社としてスプリットオフしています。
※スプリットオフとは:新会社の株式(今回ならケンビュー株)の一部を親会社(今回ならジョンソン・エンド・ジョンソン)の株と交換することが可能な制度。株式の全部または一部を交換することも、一切交換しないことも可能でした。(日本の証券会社では今回のスプリットオフの取り扱いは無く、既に期限も終了しています)
このスプリットオフにより、「医療機器」、「医薬品」に経営資源を集中させ、さらなる成長を目指しています。
ただし、訴訟大国アメリカにおいてはヘルスケア企業は常に訴訟のリスクがあり、実際にこれまでも訴訟に発展している事実があることは認識が必要です。
JNJの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の業績の推移は以下の通りです。
- 売上高は全体的に右肩上がりで推移
- 営業利益率は約20~30%程度の高水準で安定して推移
- 営業利益は160~230億ドル(日本円で2~3兆円程度)を稼ぐ優良企業
JNJのEPS(1株当たり利益)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用
- EPSは全体的に右肩上がりで順調に推移
JNJのキャッシュフロー(営業CF、フリーCF、営業CFマージン)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)のキャッシュフローの推移は以下の通りです。
※営業CFマージン = 営業CF ÷ 売上高
- 営業CF、フリーCF共に、全体的には増加傾向
興味あり
業績は順調だし、有名な商品も多くて安心できるね。
今後はどうなるのかな?
では今後の見通しについて紹介します
ジョンソン・エンド・ジョンソン:JNJの今後の見通し
ジョンソン・エンド・ジョンソンは主に以下の理由から、今後も成長が期待できると考えられます。
- 先進国の高齢化による医薬品需要の増加
- 収益性の高い医薬品・医療機器事業に注力
市場環境として、先進国の高齢化は進み、医薬品需要は今後も増加し続けることが予測されます。
具体的には、米国、欧州の医薬品市場は2020年~2030年の間で年率6.4%の成長が予測されています。
またジョンソン・エンド・ジョンソンは、2023年にコンシューマーヘルス部門を分社化し、「ケンビュー」という新会社としてスプリットオフしています。
これにより収益性の高い「医療機器」、「医薬品」に注力することになります。
ただしヘルスケアセクターに投資する際は、政治動向や、訴訟リスクにも注意が必要です。
まとめ
本記事では、
- ジョンソン・エンド・ジョンソンの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)
- ジョンソン・エンド・ジョンソンの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- ジョンソン・エンド・ジョンソンの今後の見通し
について解説しました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは米国ニュージャージー州に本社を置く、世界最大級のヘルスケア企業です。
配当による株主還元に積極的で、連続増配年数62年を継続し、「配当王」に名を連ねています。
またS&P500格付けにおいて、世界で2社しかない最高評価のAAAを与えられている内の1社です(残りの1社はマイクロソフト)。
2023年にコンシューマーヘルス部門を分社化し、「ケンビュー」という新会社としてスプリットオフしています。
※スプリットオフとは:新会社の株式(今回ならケンビュー株)の一部を親会社(今回ならジョンソン・エンド・ジョンソン)の株と交換することが可能な制度。株式の全部または一部を交換することも、一切交換しないことも可能でした。(日本の証券会社では今回のスプリットオフの取り扱いは無く、既に期限も終了しています)
今後も医薬品需要の増加、収益性の高い製薬市場への注力により成長が期待されます。
ただし、ヘルスケアセクターに投資する際は、政治動向や、訴訟リスクにも注意が必要です。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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また、配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめていますので良ければ参考にしてみてください。
同じヘルスケアセクターの「アッヴィ」、「アムジェン」、「メルク」、「ユナイテッドヘルス・グループ」なども紹介しています。
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