
興味あり
アメリカのアッヴィは配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!

こんな疑問にお答えする為、本記事ではアッヴィ(ABBV)について銘柄分析を行いました
アッヴィは高い配当利回り、高い増配率を持った米医薬品大手です。
2013年にアボット・ラボラトリーズ(ABT)から分社化されましたが、分社前と合わせると連続増配は50年になります。
- アッヴィの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- アッヴィってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- アッヴィの今後の見通し
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じヘルスケアセクターの「ジョンソン・エンド・ジョンソン」、「アムジェン」、「メルク」も紹介しています。
[連続増配50年]アッヴィ:ABBVの配当,株価,今後の見通し
結論
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
<アッヴィの配当金情報>
利回りは約2.5%~5%程度で推移
過去10年間の年平均増配率は17.2%で非常に高く、かつ49年連続増配
<アッヴィってどんな会社?>
世界170か国以上に薬を提供
トータルリターンはS&P500、高配当ETFのVYM、SPYDを上回る
<アッヴィの今後の見通し>
今後も新薬、先進国高齢化により成長が期待
配当、株価共に成長が期待できる優良銘柄です。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
アッヴィ:ABBVの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
についてご紹介します。
ABBVの配当利回りの推移
アッヴィ(ABBV)の過去8年間における年間配当利回りの推移です。( アボット・ラボラトリーズ(ABT)からの分社化後)
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています

- 2.5%~5.0%の高水準で推移
ABBVの配当額の推移
アッヴィ(ABBV)の過去9年間における配当額の数値及び推移です。

- 全体的にきれいな右肩上がりで順調に増加傾向
ABBVの増配率の推移
アッヴィ(ABBV)の過去7年間における年間配当増配率の数値及び推移です。

- 基本的に5%以上の大きな増配傾向
- ’20年のコロナ渦でも約10%以上の増配を確保
- 過去7年間の年平均増配率は約17.2%で非常に高い

利回りも増配率も安定しているね!
どんな会社なの?

では企業情報、株価についてご紹介します
アッヴィ:ABBVってどんな会社?
ここでは
- 基本的な情報
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
ABBVの基本情報
アッヴィ(ABBV)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | ABBV(アッヴィ) |
本社所在地 | 米国イリノイ州ノースシカゴ |
設立日 | 2012年4月 |
従業員数 | 約48,000人 |
セクター | ヘルスケア |
配当時期(支払い月) | 年4回(2/5/8/11月) |
株価 | 166.54 ドル※ |
配当利回り | 3.62 %※ |
連続増配年数 | 50年 |
採用指数 | S&P500 |
アッヴィは米国の製薬会社であるアボット・ラボラトリーズからの分社独立により2012年に設立されました。
分社化以降は両社の資本関係、グループ会社としての関係はありません。
世界70か国以上にビジネス拠点を持ち、170か国以上でアッヴィの医薬品が利用されています。
ABBVの株価
アッヴィ(ABBV)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- ’21/11現在、コロナショック前の最高値付近で推移
ABBVとS&P500とのトータルリターンの比較
アッヴィ(ABBV)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2013年以降から2021年10月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。

- 過去9年間において、市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンで上回る
ABBVと高配当ETFとのトータルリターンの比較
アッヴィ(ABBV)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年からの比較です。

- 過去6年間において、高配当ETFのVYM、SPYDに対してトータルリターンで上回る

S&P500、高配当ETFよりいいリターンだね!!
どんな事業をしている会社なの?

では事業内容、業績についてご紹介します。
ABBVの主な事業内容
アッヴィ(ABBV)の主力商品は以下の通りです。
医薬品「ヒュミラ」
現時点は関節リウマチ治療薬の「ヒュミラ」が主力商品となっています。
しかし、2023年に特許が切れ、バイオ後続品(バイオ医薬品の特許が切れた後発売される後発薬)との競争にさらされるという問題があります。
それに対して、既に以下のような取り組みを実施しています。
- 「リンボック」「スキリージ」という2つの自己免疫疾患治療薬の投入
- アラガンの買収によるボトックス領域への拡充
こういった取り組みにより、今後も売り上げを堅調に推移させていくと考えられます。
ABBVの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
アッヴィ(ABBV)の業績の推移は以下の通りです。

- 基本的に右肩上がりで推移
- 営業利益率も20%以上で安定して推移

興味あり
業績も安定しているし、新しい薬、分野にも挑戦してるんだね。
今後はどうなるのかな?

では今後の見通しについて紹介します
アッヴィ:ABBVの今後の見通し
アッヴィは主に以下の理由から、今後も成長が期待できると考えられます。
- 「リンボック」「スキリージ」という2つの自己免疫疾患治療薬の投入
- アラガンの買収によるボトックス領域への拡充
- 先進国の高齢化による医薬品需要の増加
ただし、以下のような逆風もありますので、動向を注視する必要があります。
ヘルスケアセクターに投資する際は、こういった政治動向や、訴訟リスクにも注意が必要です。
まとめ

本記事では、
- アッヴィの配当金情報(利回り、増配率、それぞれの推移)
- アッヴィってどんな会社?(基本情報、株価(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較)、事業内容、業績)
- アッヴィの今後の見通し
について解説しました。
<アッヴィの配当金情報>
利回りは約2.5%~5%程度で推移
過去10年間の年平均増配率は17.2%で非常に高く、かつ49年連続増配
<アッヴィってどんな会社?>
世界170か国以上に薬を提供
トータルリターンはS&P500、高配当ETFのVYM、SPYDを上回る
<アッヴィの今後の見通し>
今後も新薬、先進国高齢化により成長が期待
特に配当金は高く安定していますが、それに加えて株価も含めてS&P500、高配当ETFを上回る優秀な成績を残しています。
また、主力商品に依存しない為の取り組みも好感が持てます。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。
私はこれからもアッヴィを長期保有していく計画です。

最後までご覧頂きありがとうございました!
配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
同じヘルスケアセクターの「ジョンソン・エンド・ジョンソン」、「アムジェン」、「メルク」も紹介しています。
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