米国のメルク・アンド・カンパニー(MRK)は配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!
こんな疑問にお答えする為、本記事ではメルク・アンド・カンパニー(MRK)について銘柄分析を行いました
メルク・アンド・カンパニー(MRK)はアメリカに拠点を持つ、ヘルスケアセクターを代表する大型銘柄です。
新型コロナウイルスに対する経口治療薬である「モルヌピラビル」の発表により知名度は上昇しました。
配当金による株主還元にも積極的で、連続増配は14年に渡ります。
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
結論:[連続増配14年]メルク・アンド・カンパニー:MRKの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
メルク・アンド・カンパニーは米国ニュージャージー州に本社を置くへルスケアセクターを代表する大型銘柄です。
新型コロナウイルスに対する経口治療薬である「モルヌピラビル」の発表により知名度は上昇しました。
今後も医薬品の開発力、先進国の高齢化による医薬品需要の増加等により今後も成長が期待されます。
ただし、ヘルスケアセクターに投資する際は政治動向や、訴訟リスクにも注意が必要です。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
メルク・アンド・カンパニー:MRKの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
MRKの配当利回りの推移
メルク・アンド・カンパニー(MRK)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています
- 配当利回りは約2.5~4.5%の間で推移
MRKの配当額の推移
メルク・アンド・カンパニー(MRK)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。
- 配当額は~’18年頃までは右肩上がりだが上昇率小
- ’19年以降の上昇率大(後述の増配率のばらつきが要因)
MRKの増配率の推移
メルク・アンド・カンパニー(MRK)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。
- 増配率は全体的にばらつき大
- 近年(’21年~’23年)は6%前後で推移
MRKの配当性向の推移
メルク・アンド・カンパニー(MRK)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算
- 配当性向は約30~60%の水準で推移
興味あり
増配率はばらつきが大きめだね。。
株価はどうかな?
では株価関係の情報についてご紹介します
メルク・アンド・カンパニー:MRKの株価情報
ここでは
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 連続増配ETFとのトータルリターンの比較
についてご紹介します。
MRKの株価
メルク・アンド・カンパニー(MRK)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショック以前の株価を超え、最高値を更新するが、2023年は横ばいの傾向
MRKとS&P500とのトータルリターンの比較
メルク・アンド・カンパニー(MRK)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2023年11月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。
- 市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンで下回る
MRKと高配当ETFとのトータルリターンの比較
メルク・アンド・カンパニー(MRK)と、高配当ETFであるるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。
- 高配当ETFのVYM、SPYDに対しトータルリターンで上回る
MRKと連続増配ETFとのトータルリターンの比較
メルク・アンド・カンパニー(MRK)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。
VIGが設定された’06年以降からの比較です。
- 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンはほぼ同等
長期のS&P500よりは低いけど、高配当ETFよりもいいリターンなんだね!
どんな会社なの?
では銘柄に関する情報についてご紹介します
メルク・アンド・カンパニー:MRKの銘柄分析
ここでは
- 基本的な情報
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
MRKの基本情報
メルク・アンド・カンパニー(MRK)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | MRK(メルク・アンド・カンパニー) |
本社所在地 | 米国ニュージャージー州 |
設立日 | 1891年 |
従業員数 | 約7.4万人 |
セクター | ヘルスケア |
配当時期(支払い月) | 年4回(1/4/7/10月) |
株価 | 103.46 ドル※ |
配当利回り | 3.00 %※ |
連続増配年数 | 14年 |
採用指数 | NYダウ・S&P500 |
メルク・アンド・カンパニーは米国に本社を置く、ヘルスケアセクターを代表する大型銘柄です。
設立は1891年で歴史は非常に古く、従業員も7万人を超える大企業で、NYダウ、S&P500指数にも採用されています。
また連続増配年数は現在14年で、長期にわたり増配を続けています。
MRKの主な事業内容
メルク・アンド・カンパニー(MRK)の主力商品は以下の通りです。
なんといってもコロナウイルス治療薬として米国で緊急使用許可も受けた「モルヌピラビル」が有名ですが、メルクはそれ以外の医薬品についても幅広く手掛けています。
特にがん免疫薬であるキイトルーダは、’20年のグローバル製品売り上げで3位に入っています。(1位はアッヴィのヒュミラ)
その他にはアニマルヘルスも手掛けていることが特徴的です。
MRKの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
メルク・アンド・カンパニー(MRK)の業績の推移は以下の通りです。
- 売上高、営業利益共に、全体的には増加傾向
MRKのEPS(1株当たり利益)
メルク・アンド・カンパニー(MRK)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用
- ややばらつきはあるが、全体的に右肩上がりで順調に推移
MRKのキャッシュフロー(営業CF、フリーCF、営業CFマージン)
メルク・アンド・カンパニー(MRK)のキャッシュフローの推移は以下の通りです。
※営業CFマージン = 営業CF ÷ 売上高
- 営業CFは全体的には増加傾向
- フリーCFは毎年プラスを確保
- 営業CFマージンは近年20%を超え高い数値
興味あり
業績はしっかりしているね!
今後はどうなるのかな?
では今後の見通しについて紹介します
メルク・アンド・カンパニー:MRKの今後の見通し
メルク・アンド・カンパニーは主に以下の理由から、今後も成長が期待できると考えられます。
- 新型コロナウイルス治療薬(モルヌピラビル)をいち早く開発できる開発力
- 先進国の高齢化による医薬品需要の増加
モルヌピラビルは既に米国で米食品医薬局(FDA)から緊急使用許可が出されています。
ただし、その効果が当初想定より低そうだという解析結果、及びファイザーの「パクスロビド」の効果の高さに押されている状況は今後も確認が必要です。
医薬品の開発は競争も激しいですが、すぐさまこういった治療薬を開発できるメルクの開発力には今後も期待できると考えられます。
ただし、「バイデン大統領が署名したインフレ抑制法において、薬品の価格を段階的に引き下げる改革が盛り込まれている」ことは大きな逆風になる為、今後の動向を注視する必要があります。
ヘルスケアセクターに投資する際は、こういった政治動向や、訴訟リスクにも注意が必要です。
まとめ
本記事では、
- メルク・アンド・カンパニーの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- メルク・アンド・カンパニーの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- メルク・アンド・カンパニーの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- メルク・アンド・カンパニーの今後の見通し
について解説しました。
メルク・アンド・カンパニーは米国ニュージャージー州に本社を置くへルスケアセクターを代表する大型銘柄です。
新型コロナウイルスに対する経口治療薬である「モルヌピラビル」の発表により知名度は上昇しました。
今後も医薬品の開発力、先進国の高齢化による医薬品需要の増加等により今後も成長が期待されます。
ただし、ヘルスケアセクターに投資する際は政治動向や、訴訟リスクにも注意が必要です。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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また、配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめています。
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