米国のメドトロニック(MDT)は配当金をどれくらいもらえるの?
株価は?業績は?詳しく知りたい!
こんな疑問にお答えする為、本記事ではメドトロニック(MDT)について銘柄分析を行いました
メドトロニック(MDT)は、心臓ペースメーカーを中心とした医療機器の開発・製造・販売を行うヘルスケア関連企業です。
株主還元に積極的で、連続増配47年を記録し、米国配当貴族に名を連ねています。
私は2019年から米国株投資を実践しているブロガーです。
愛する米国連続増配・高配当株をメインに資産運用中です。
結論:[連続増配47年]メドトロニック:MDTの配当,株価,銘柄分析と今後の見通し
まず最初に本記事でわかる結論からご紹介します。
メドトロニックはアイルランド ダブリンに本社を置く医療機器メーカーです。
実質的な経営は米国で実施している為、S&P500にも採用されています。
株価は’21年頃から下落傾向を続けています。
今後も米国の医療機器メーカー市場の成長に後押しされながらメドトロニックも成長が期待されますが、政治動向や、訴訟リスク、競合他社との競争激化には注意が必要です。
ではこれ以降は、上記結論に対する詳細内容をご紹介します。
メドトロニック:MDTの配当金情報
それでは早速、配当金に関する情報からご紹介します。
ここでは、
- 配当利回りの推移
- 配当額の推移
- 年増配率の推移
- 配当性向の推移
についてご紹介します。
MDTの配当利回りの推移
メドトロニック(MDT)の2010年以降における年間配当利回りの推移です。
※年間配当利回り = 年間配当金 ÷ 年末株価 で計算しています
- 配当利回りは’21年頃まで約1.5%~2.5%の水準で推移していたが、近年上昇(後述の株価下落が主要因)
MDTの配当額の推移
メドトロニック(MDT)の2010年以降における配当額の数値及び推移です。
- 配当額は全体的に右肩上がりで順調に増加傾向
MDTの増配率の推移
メドトロニック(MDT)の2011年以降における年間増配率の数値及び推移です。
- 増配率は年毎の変動は大きいが、上記期間で平均約+10%の高い水準を確保
MDTの配当性向の推移
メドトロニック(MDT)の2010年以降における年間配当性向の数値及び推移です。
※配当性向 = 年度毎の(1株当たり配当金÷1株当たり調整後希薄化EPS)×100 で計算
- 配当性向は約30~60%程度の水準で推移
ばらつきはあるけど増配率が高くていいね!
株価はどうかな?
では株価関係の情報についてご紹介します
メドトロニック:MDTの株価情報
ここでは
- 株価
- S&P500とのトータルリターンの比較
- 高配当ETFとのトータルリターンの比較
- 連続増配ETFとのトータルリターンの比較
についてご紹介します。
MDTの株価
メドトロニック(MDT)の週足リアルタイムチャートです。
※チャートを操作することで表示期間等の変更も可能です。
- コロナショックからはすぐに回復するが、’21年中ごろから下落傾向
MDTとS&P500とのトータルリターンの比較
メドトロニック(MDT)と、S&P500に連動するETFであるSPYとを比較しました。
2001年以降から2023年9月末までの期間で、配当再投資込みでの比較です。
- 市場平均のS&P500に連動したSPYに対してトータルリターンで下回る
MDTと高配当ETFとのトータルリターンの比較
メドトロニック(MDT)と、高配当ETFであるVYM、SPYDとを比較しました。
SPYDが設定された’15年以降の比較です。
- 高配当ETFのVYM、SPYDに対しトータルリターンで下回る
MDTと連続増配ETFとのトータルリターンの比較
メドトロニック(MDT)と、連続増配ETFであるVIGとを比較しました。
VIGが設定された’06年以降からの比較です。
- 連続増配ETFのVIGに対しトータルリターンで下回る
S&P500、高配当ETF、連続増配ETFよりリターンは低いんだね。。。
どんな事業をしている会社なの?
では事業内容、業績についてご紹介します。
メドトロニック:MDTの銘柄分析
ここでは
- 基本的な情報
- 事業内容
- 業績
についてご紹介します。
MDTの基本情報
メドトロニック(MDT)の基本的な情報です。
ティッカー(正式名称) | MDT(メドトロニック) |
本社所在地 | アイルランド ダブリン(ミネソタ州 ミネアポリス) |
設立日 | 1949年 |
従業員数 | 約9.5万人 |
セクター | ヘルスケア |
配当時期(支払い月) | 年4回(1/4/7/10月) |
株価 | 72.7 ドル※ |
配当利回り | 3.79 %※ |
連続増配年数 | 47年 |
採用指数 | S&P500 |
メドトロニックは、1949年にアール・バッケン氏とパーマー・ハーマンズリー氏によって米国ミネソタ州ミネアポリスで設立されました。
Medical(医療)とElectronic(電子工学)という 2つの単語を組み合わせ、Medtronicと名付けられました。
本社はアイルランド ダブリンにありますが、実質的な経営は米国で実施している為、S&P500にも採用されています。
連続増配年数は47年にわたります。
MDTの主な事業内容
メドトロニック(MDT)の主力商品、サービスは以下の通りです。
メドトロニック(MDT)は、心臓ペースメーカーを中心とした医療機器の開発・製造・販売を行うヘルスケア関連企業です。
ペースメーカーなどの心臓血管関係の器具をはじめ、神経科学関係、医療外科器具、糖尿病関係など、医療機器を幅広く手掛けています。
また、地域別売り上げ比率は海外が半数程度を占め、世界的な医療機器メーカーとして展開しています。
MDTの業績(売上高、営業利益、営業利益率)
メドトロニック(MDT)の業績の推移は以下の通りです。
- 売り上げ高はやや上昇傾向だが、営業利益は横ばい
MDTのEPS(1株当たり利益)
メドトロニック(MDT)のEPSの推移は以下の通りです。
※EPS = 調整後希薄化EPS を使用
- ばらつきはあるが、全体的に右肩上がりで増加傾向
MDTのキャッシュフロー(営業CF、フリーCF、営業CFマージン)
メドトロニック(MDT)のキャッシュフローの推移は以下の通りです。
※営業CFマージン = 営業CF ÷ 売上高
- 営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローはやや増加傾向
興味あり
業績は悪くなさそう!
今後はどうなるのかな?
では今後の見通しについて紹介します
メドトロニック:MDTの今後の見通し
メドトロニック(MDT)は主に以下の理由から、今後も緩やかながら継続して成長が期待できると考えられます。
- 先進国の高齢化は進み、医療関連費は今後も増加が予測される
- 米国の医療機器メーカーの市場規模は今後も拡大が予測される
- コロナパンデミック中の急を要さない医療受診、手術控えの解消が期待される
先進国は今後高齢化が進み、医療費及び医療に関連する市場は今後も拡大が予測されます。
そういった背景も含め、下記グラフの通り米国では今後医療機器メーカーの市場規模は拡大が予測され、その市場拡大を追い風にメドトロニックも今後の成長が期待されます。
また、パンデミックの時には急を要さない医療受診や手術を控えることが増え、医療機器の需要も減少していましたが、今後は需要回復が期待されています。
ただしヘルスケアセクターに投資する際は、政治動向や、訴訟リスクにも注意が必要です。
実際メドトロニックは過去に、米食品医薬品局(FDA)から不適切な医療機器品質システムについて警告書を受け取ったことを公表しています。
また、他の医療機器メーカーにはアボットラボラトリーズ(ABT)やダナハー(DHR)、インテュイティブ・サージカル(ISRG)など魅力的な企業も多く、競争激化にも注意が必要です。
まとめ
本記事では、
- メドトロニックの配当金情報(利回り、増配率、配当性向)
- メドトロニックの株価情報(現状・S&P500との比較・高配当ETFとの比較・連続増配ETFとの比較)
- メドトロニックの銘柄分析(基本情報、事業内容、業績)
- メドトロニックの今後の見通し
について解説しました。
メドトロニックはアイルランド ダブリンに本社を置く医療機器メーカーです。
実質的な経営は米国で実施している為、S&P500にも採用されています。
株価は’21年頃から下落傾向を続けています。
今後も米国の医療機器メーカー市場の成長に後押しされながらメドトロニックも成長が期待されますが、政治動向や、訴訟リスク、競合他社との競争激化には注意が必要です。
皆さんの投資目的に合った銘柄選定に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました!
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また、配当王、配当貴族といった米国の連続増配銘柄を以下の記事でまとめていますので良ければ参考にしてみてください。
同じヘルスケアセクターの「ジョンソン・エンド・ジョンソン」、「アッヴィ」、「アムジェン」、「メルク」、「ユナイテッドヘルス・グループ」なども紹介しています。
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